Web2.0と日経コンピュータ

最近、結構話題になってますね、ITProの「Web2.0を日経コンピュータは取り上げるべきか?」という記事。日経コンピュータの方、苦労されてるのが伝わってきます。でも出た議論は全部はずしてるなーって感じた。編集会議が1月ならたぶん2月に出た梅田本はもう読んだだろうから、多少は認識が変わったかもしれないが、3月にこの記事だからなあ...。リンク先の野村氏の記事もREST≠Web2.0はいいとして、オライリーの定義(これが正というわけではないが)を読んでないとか、MashUpsを実際にいろいろ使っていなんじゃないかとも思える。テクノロジが好きな方だから気持ちはわかるけどね。でもねえ、テクノロジを解説してどーすんの、と。WebサービスとかSOAPとかね、サービスの固有名詞(AWS等)で出てくる以外は、実質もうほとんど死語ですよ、死語。もし言うなら単にAPIでいい。さらにRESTもAjaxもBlogもSNSも本質的にはどーでもいいはずです。Web2.0に好意的に言及している人は、2.0というより「NOT 1.0」というか、進化論のその先を見ていると思う。

誰であれ、梅田氏の言う「コチラ側」の人が「アチラ側」のことを語るのは2次元の世界の人が3次元のことを語るような違和感を感じるのは何故だろう。データの収集が命であるとか、従来型ITの破壊(MS製品に代表されるバージョニング概念=作り手の都合の破綻、規格リード方式の崩壊、etc)とか、UI(Ajaxは単に手法の一つ)の重要性とか、実利的セマンティック分野に見られる人間対コンピュータの戦いとか、GDriveなどチープ革命の狙いとか本質的なことは何も触れられないからではないかな。
Web2.0を日経コンピュータは取り上げるべきか?:ITpro:
玉置 「色々な企業が簡単に連携でき,新しいビジネスをやれるようになる,ということだと思います。例えば,グーグルのAPIを利用すると,グーグルのサービスを自社の情報システムに組み込めます」
谷島 「それってWebサービスのことじゃないの,昔から言われていた」
玉置 「まさにそうです」
谷島 「そんなの新しくないじゃない」
いずれにせよ、企業コンピューティングやITベンダー・情報システム部門のレベルの話ではないので、NC(日経コンピュータ)が取り上げる必要はないと僕は思う。強いて言うなら顧客接点ビジネスで少し役に立つかどうか、といったところ。本当はHBR(ハーバード・ビジネス・レビュー)あたりで特集するような話だと思う。実際の日経コンピュータ記事がまだ出ていないので決め付けるわけにはいかないが、月刊FACTAの阿部編集長が編集長ブログにおいて、自分は断固として「団塊世代」であり「コチラ側の人間」であると腹を括った上で手厳しいエールを梅田さんに贈られている、あの一連の記事の方がよっぽど読み応えがあるように思うのだが。

日経コンピュータがこの時期にWebを取り上げるとしたら、いわゆるダム端末化というか、イントラのはず。内部統制の意識変革に伴い、現場での任意のデータ加工=EUC(陳腐な言い方だが)やデータ配置・保存はもはやタブー。その延長線上の話として、ビルゲイツがもたらした「企業コンピューティングにおけるPCの善→悪への変貌」「便利≠善」という根幹にフォーカスすべきでしょう。だからこそ、シン・クライアントであり、その位置手法としてのWebを用いた業務系システムの100%イントラネット化なのだと。違いますかねー?

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