未来都市

軍艦島(端島)。不思議な光景だ。廃墟となり風化してゆく昭和の様が世界遺産となるべく人々を動かしている。未来都市とは言い得て妙。
Architecture Portal News: City of the future?! [Pics]:
It is an island built upon a reef in the early 19th century because of a coal mine in the reefs and quickly became a densely populated island 1 km in diameter and 5300 people living packed together, working the mines.
軍艦島グラフィティ著者による故郷「端島」の紹介ページでは、人々が生活していた頃の写真を見ることができる。建築物は人間が住まなくなると加速度的に風化が進むらしい。軍艦島特集では、無人となった10年後の昭和58年には既に激しく風化している様子が紹介されている。

興味がある方は以下のサイトへ。

ニホンジンって。。。

ガイジンさんには日本人がとっても不思議に見えるようだ。そりゃ、こういうのばっかり見てたらそう思うのは自然なこと。
ちなみにBoong-Ga Boong-Gaとは韓国発日本人向けの浣腸ゲームだそうです。

唖然としつつ読む本

一度斜め読みして、2回目を気合入れて読んでいるところ。プランクトンが堆積して石油ができる理由から、業界による京都議定書への反撃、将来、石油が一旦枯渇してからどうなるのか?代替エネルギーが風力や太陽光といった再利用型ではなく、水素、原子力・バイオマスに向かう本質的な理由など、かなり面白い内容。お薦めです。就活中の人や仕事でこれから原油先物市場なんかをやる人は勿論、そうでない人も一般知識として知っておいて損はないと思う。訳も非常にこなれていて、読みやすい。

「石油の呪縛」と人類
ソニア・シャー 岡崎 玲子
集英社
売り上げランキング: 48493

プランクトンの細胞膜組織が炭化水素でできているとか、それの大いなる食物連鎖、絶妙な条件の下に作られる石油、それを発掘しいずれは枯渇させる人類、そしてさらにその後に、と、この世界は時間軸も含め、なんとうまく連鎖しているのかとID(Intelligent Design)信奉者でなくとも思ってしまう。

そしてもう一つ、訳者である岡崎玲子さの経歴を知って再び驚く。
1985年、兵庫県生まれ。3歳半から8歳までカリフォルニア州アナハイムに、その後中国の広州市に在住。帰国後、浜松市の公立小学校6年生で英検1級取得。同市の公立中学校1年生でTOEFL670点、2年生でTOEIC975点を獲得し、国連英検特A級も取得。2000年、全米で三本の指に入るプレップスクール、チョート・ローズマリー・ホール校に合格し、2003年卒業。
21歳って orz.... 
9.11も米国で経験し同級生とディベート。この書籍でなんと5作目。チョムスキースラヴォイ・ジジェクといった有名教授であり思想家達との対談も行っている。楽しみな日本人だ。
しかし言語はやっぱり女性のお家芸なのかなあ。ちょっと、というか、かなり羨ましい。

悪魔の証明をするのは誰か

事前に納豆を扱う内容を業者にリークして大量販売を仕掛け、業者とツルんでいるのがバレバレの「あるある大辞典」もついに化けの皮が剥がれてきたようだ。謝罪内容を読めば確信犯であるのはすぐわかる。当然、今回だけではないとい推測はすぐに成り立つのだが、総務省はどこまでメスを入れるのかな? 世間では不二家があれだけ騒ぎになってることを考えると、こっちも徹底調査してほしいと思うが、TV局のことだから、蜥蜴の尻尾切りで済ませるんだろう。

あるある大辞典で思い出すのはコエンザイムQ10などをはじめとするサプリメント・ブーム。あの手の情報はググるとアフィリエイトをはじめとして宣伝ばっかり出てくる。真偽に関する情報を探そうとすると、いくつかの検索キーワードや「-価格」といった検索式を使わないと出てこないので、一般のインターネットユーザーには目に触れにくいのだ。それだけSEOがハバを利かせている証拠でもある。

というわけで、コエンザイムQ10に関する疑いを述べたものをちょっと調べてみた。Dr.George A. BrayDr. Yorkのもとで、肥満の基礎的研究に従事してきた小内医師曰く。
HP関連情報:
「コエンザイムQ10隠れた逆効果」週刊朝日(朝日新聞社)2005年4月29日号138-141
コエンザイムQ10についての私の意見が述べられています。コエンザイムQ10は老化防止や疲労回復によいとされていますが、それを証明した臨床研究は今の時点ではありません。
八景水谷クリニックで見つけた記述がこれ。
コエンザイムQ10について入手した情報とその感想:
この記事は久留米大学第3内科の松岡助教授らの米国心臓学会(AHA)での発表内容を取材したものですが、検索した数種類の指標からすると「コQ」は無 意味であるという内容です。もちろん、この発表で決着ありというものではありません。しかしながら、この記事にはAHAのガイドライン(2003年)も紹 介されており、「医師は心血管疾患のリスクを軽減するために、閉経後ホルモン補充療法やガーリックと同様、ビタミンC、ビタミンE、「コQ」のサプリメントを勧めるべきではない(有効性が証明できず、有害な可能性もあるから)」と明確に書かれてあります。
この他、KAWAI clinic kyoto JAPANの河合先生のところでは、「Q10化粧品・コエンザイム Q10・抗酸化療法のすべて」という記述がある。今日の「あるある」の件も早々と言及されている。

「ないない大辞典」というウラ番組やったら絶対視聴率取れると思うけどな(笑) まあ、こーゆーのを信じて買いまくる人はきっと人を疑わないイイ人なんだと思う。ただ、一旦信じてしまった人達には、効果があることを証明するのではなく、悪魔の証明、つまり効果がないことを証明しなければならないのが厄介。これは今日観て来た痴漢冤罪の話「それでもボクはやっていない」と同じ。
どこまで関テレがゲロするか見物だが、関テレ自ら全てのヤラセを報告するワケないし、悪魔の証明をすることもない。さらに「世の中は説明できることばかりではない。科学を見ろ」とか言い出す人も出る悪寒。

[オマケ]
pya! 痴漢冤罪回避シミュレーション
Good Endingにできるかな?

悪口じゃないけど

オーストリアのとある場所ってて、米国人が旅行したら大変なんだろう。スペルは少し違うが、これも見つけた。こっちは英国人だと嫌かもなあ。

ということで、珍しい名前や変わった名前のリストはここにある。

Via Google Sightseeing » 2007 » January » 16

Addicted to iPhone?

IPhoneの着メロがダウンロードできる。
iPhone Ringtone Sounds Like Holy Angels Tinkling: Download it Here - Gizmodo:
One might remember that Steve Jobs took a call on the iPhone during the Keynote. Well there was a unique ringtone there.
他にペーパークラフトもあるし、オーストラリアのファンがWindows MobileとPalm用のスキンを作った。このためアップルの弁護士は、ジャーナリスト達に、スキンの存在と著作権対象である旨をレターで送ったのだが、とあるウォッチャーに逆切れされ訴訟されたとのこと。そして、スキンをWebサイトから除去しようとすればするほど、その存在が知れ渡るという皮肉なことになっているようだ。
iPhone skins irk Apple - Mobiles & Handhelds - Connectivity - Technology:
Apple's actions have sparked fury among tech industry watchers, who have accused the company of bullying and being notoriously litigious.

こういうことが起こるにつれ、Appleにとっては発売が7月というのが堪えているだろうな。

消極的なCAPTCHA

「人間が入力したかどうか検査」であるCAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)も最近は珍しくなくなり、それにつれて、CAPTCHA対応スパムも出てきた。CouchDbのデモサイトでもこれに困っていたらしいが、Negative-CAPTCHAと呼ばれるしゃれたアイデアでアイデアでスパムを撃退しているようだ(Sofrとかの掲示板がそれ)。

原理は難しくはない。フォーム内にユーザーには見えない隠し項目(但し、Type=Hiddenではない)を設定し、nameをロボットが間違えやすい"email"のような名称にするだけ。
<input type="text" name="email" style="display:none">
これでアホなロボットは人間サマには見えないemail欄にテキトーなメールアドレスを埋め込んで投稿してくるので、CGI等のサーバープログラム側でemail欄に何か入っていれば捨てる、という処理をすればよいとか。
Damien Katz: Negative CAPTCHA:
When a human user fills out the form, the hidden field will always be blank. But when filled out by a spam bot, it doesn't know the field is supposed to be hidden, so it adds a bogus email address and submits the form. When the back-end code sees the email in the posting, it knows the email was filled in by a bot and ignores the whole submission.
ふーん、へぇー、ほぉー、っていう感じです。

Via Damien Katz: Negative CAPTCHA

Scratch

ScratchとはMIT Media Labで開発されたグラフィカルなプログラミング環境。Windows版とMac版が揃っています。プログラミング環境と言っても、VisualStudioやEclipseなんかとは全く違う。方向性的には初期のMacintoshにタダでついていたHyperCardの延長に近い気がする。子供が学習することを想定しているみたいで、ビルディング・ブロック(積み木)のような部品を使って、インタラクティブな絵本・お絵描き・音楽・ゲームなどいろんな作品を創ることができるようになっている。

勿論、簡単とは言ってもアルゴリズムを考える必要はあるのでそれなりに頭は使わねばならない。Broderbund社のKid Pixみたいなものを想像して、「よーし、お父さんが教えてやろう」なんて酒に酔っ払って子供に絡むと恥をかくことになるので注意が必要。

scratch


プロジェクトプランはこれだ。2月にはサイトがリニューアルされて、作品を共有できるようになるとのこと。
紹介ビデオがYouTubeにあるので貼っておきますね。メモリはそんなに食いませんが、インタプリタのせいか、プロジェクトの実行時はCPUをかなり使う。ちょっと古いマシンだと厳しいかなー。


5分で分かるわけないでしょ

脊髄反射みたいですが、
こういう記事はもう止めたらどうか?

金融商品取引法を対処療法的にクリアすることなんぞ、意味は無いし、金を使うだけ無駄というもの。内部統制っていうのは言葉は固いが、過保護扱いされていた企業が大人になるためのプロセスだ。上場企業の経営陣にどういう要請があるかといえば、カバーする範囲が広い順に、
  • 経済産業省企業行動研究会の指針
  • 会社法
  • 東証上場時の宣誓書・上場会社の適時開示体制・有価証券上場規程
  • 金融商品取引法
となる。個人情報保護法、不正競争防止法対策というのは経営そのものとは直接関係しないのでもう少し下の概念ということになる。いずれにせよ、こういうものに教科書的に対処するという考えはちょっと変で、経営層が、
  • 自分達の会社って何?何故、存在するの?
  • 真のステークホルダは誰なのか?
  • そもそも高くなる上場コストを払ってまで上場企業として留まるべきなのか?
  • 自社の業務とは何か?
  • 業務を健全に回すにはどうすべきか?
  • 会社にとってのリスクとは何か?
  • どう対処するのか?(過剰でなく)妥当な範囲の対策とはどの程度か?
  • そういったことを株主はじめステークホルダに説明するにはどうすべきか?
といったことを真面目に考え直すことがまず先にある。その上で方針が出て、上場廃止するのかコストをかけてでもでもこういった要請に対応してゆくのかを判断しなければならないし、或いは子会社なら連結除外、統廃合なども視野に入れ、対応の幅・深さ・実現性・合理性を考えつつ総合的にアプローチしてゆくものだ。場合によってはどこかにM&Aしてもらうという話だってある。

文書化ツールがどうとかERPが肝ですとか、順序が違うでしょ、それ。商品売りたいのはわかりますがね。いずれは書かれているような内容を議論することもあるが、そういう次元でいきなりお話に来られると空気嫁という雰囲気になったりするので、ちょっと苦言を呈してみました。

Password生成(後編)

いろんなサービスを利用しようとすると困るのがパスワード。ついつい同じものを使い回してはいませんか? これだと万一パスワードが漏れる(破られる)と自分が使っている他のサービスも全部やられてしまう危険性が高い。かといって、サイト毎に凝ったパスワードを考えると忘れてしまう。どこかに記録しておいてもいいが、記録が漏れると全滅。

そこで破られにくいパスワードを1つ用意して、あとはシングルサインオン(SSO:Single Sign On)で共用するというのが比較的よく語られる解決法だと思う。企業内だと、ActiveDirectoryと連携したシングルサインオン(SSO:Single Sign On)ソリューションがあったりする。インターネット上だとOpenIDとかがあるけど、そもそもサイト側がOpenIDを採用してくれないことにはユーザーは楽にはならない。いまどきだと、PCに仕込まれた標準的なICタグリーダーにケータイかざしてサッと認証するような方法も考えられるが、これは標準化がもっと進む或いはデファクトが確立されなければ一般的にはならないだろう。

そこで、自衛のためにPwdHash。これはブラウザ(FirefoxまたはIE6/7)で使えるブラウザ拡張だ。ヒント文字(ユーザーはこれ1種類だけ覚えていればよい)を与えると、ドメイン名・サブドメイン名を判断して、パスワードを画面上で生成してくれる。
PwdHash:
Users tend to use a single password at many different web sites. By now there are several reported cases where attackers breaks into a low security site to retrieve thousands of username/password pairs and directly try them one by one at a high security e-commerce site such as eBay. As expected, this attack is remarkably effective.
例えば、ヒント文字を"xpotechi"とする。生成されるパスワードは以下のようになる。
  • www1.a.com → sCMANDa9sfBI
  • www2.a.com → sCMANDa9sfBI (サブドメインが同じなのでパスワードは同じ)
  • www1.b.com → UlYcXlFXA7S2 (ドメイン名が異なるのでパスワードは変わる)
という具合だ。ヒント文字かどうかは、「カーソルがパスワード欄にあり」且つ「@@または、F2キーに続いて入力」したかどうかで判定されるようだ。パスワード欄に入力された文字がヒント文字だと、カーソルが次の欄に移った(タブキー等でフォーカスを移動した)時点で、ヒント文字が上の"sCMANDa9sfBI"のような生成パスワードに置き換わる。ただ、パスワード欄は*(asterisk)文字なのでそのようなことが行われたかどうか、一見してわかりにくいのが難点といえば難点。

利点を再確認すると、
  • ユーザーはヒント文字(上の例ではxpotechi)さえ覚えていればよい
  • ドメインが変わったら自動的に別のパスワードになるので、漏洩時に一挙全滅とはならない
となる。尚、ブラウザ拡張が使えない場合は、 Stanford PwdHashサイトで手動で生成できる。

pwdhash

いずれにせよ、ちょっとわかりにくいと思うので、上記の手動サイトでいろいろ試してみると動きがわかると思う。

ブラウザ拡張のダウンロードはこちら。
技術的に詳しく知りたい方は、日本語資料として、産業技術総合研究所(独立行政法人)のTetsuji Takadaさんという方のResearch Survey and Memoがあるので、そちらが参考になると思う。

後編終わり。
次回は非ITネタで。

Password生成(前編)

パスワードを生成してくれる、MakePassword.com。1000個だってアッと言う間だ。大文字区別する/しない、数字含む/含まない、パスワード長固定/可変など設定できる。例えば、何かのサービスを開始するにあたり、10000人分の初期パスワードを考えなければならない時とか、いいんじゃないかな?

SOX/J-SOX対応ではパスワードの定期的変更が必須になるので、こゆので生成して候補を持っておき、順番に設定してゆくとかいうのもあるが、覚えにくいのが難点。

pwdgen
Password Generator - MakePassword.com:
Need a password fast?

The secure password generator is quick and easy. The word-like feature will generate passwords that vaguely resemble english language words, making them easier to remember and type.

後編に続く。

2007年版イントラネット・ベスト10

ユーザビリティの権威、ジャコブ・ニールセン博士による、恒例のイントラネット総括。2004年を除き、2001年から毎年発表されている。
10 Best Intranets of 2007 (Jakob Nielsen's Alertbox):
Summary:
This year's winners emphasized an editorial approach to news on the homepage. They also took a pragmatic approach to many hyped 'Web 2.0' techniques. While page design is getting more standardized, there's no agreement on CMS or technology platforms for good intranet design.
要約はWebで公開されているが、360ページのレポート本体は有償(US$174)。RSS、Blog、アンケートタイプの投票、Ajax、WikiなどWeb 2.0テクノロジーに対する考え方も述べられており、企業の企画関係者や提案を行う人達にはちょうど良い検討資料と思う。

まだ本体は買っていないので要約だけしか読んでいませんが、目を引いたのは次のようなところ。
  • Web2.0テクノロジの効果的な使い方として、「Ajaxを使った社内ディレクトリ検索」「企業特有の言葉を調べるWiki」
  • 最もよく使用される製品は、Microsoft Windows Server、Google SearchアプライアンスまたはGoogle Mini, Microsoft SharePoint , Microsoft SQL Server, Google Maps, Omniture(Web解析ツール), and Vignette(ECM-Enterprise CMS)
  • イントラネットの主管元は、35%が広報部門、27%がIT部門、19%が人事部門
  • AEP NowやMSW (Microsoft Web)のようにブランディングされる傾向にある
尤も、Web 2.0系メディアでの評価はややシニカル? Read/Write WebのRichard MacManusは、保守的なアドバイスが欲しいならば買いというスタンス。
Jakob Nielsen Takes Potshots at Web 2.0 in Best Intranets of 2007:
There's a lot more useful information in the article, so well worth a read if you work on an Intranet. Despite being annoying and occasionally just plain silly, Nielsen does offer a lot of sound - if conservative - advice for Intranets.
ニールセン博士には煩わしいという評判があって、たまに根拠のない変なコメント(企業ブログでは「昨日何をしたか」を書いたりしている、等)をするので、ちょっと損をしているみたいだな。

昨今は、株式公開企業と非公開企業、さらには連結対象の有無次第で事情(優先事項や制約)がかなり違ってきているので、イントラネットに求められる要件もおのずと変わる。企業によっては、情報漏えいリスクや内部統制面から「1人1メールアドレスっていうのもやめましょう、組織で1アドレスね」みたいな動きだってあるのですよ。銀行業界じゃ珍しくないですが。よって、「イントラネットとは」と一括りにして議論するのは乱暴だというのが、僕の考え。ガバナンスとナレッジ集約を両立するのは難しいです。ましてや、「Enterprise Web 2.0」なんていう言葉を気軽に叫ぶ気には今のところなれないですねえ。

どーでもいい話ですが、池田信夫さんのブログにあった、「blessing in disguise」というフレーズ、結構キタ。Our real blessings often appear to us in the shape of pains, losses and disappointments. 痛みなくして改革なし(笑) 後ろ向きと言われようが、企業にはいろいろ考えがあるのです。

*追記*
こんな記事発見。乱暴すぎ。上場企業のこと言ってるんだったら、もう少し現状を把握してから書いたほうがいいと思いますよ。

自宅用ウィルス対策ソフト

アンチウィルスソフト、AntiVirパーソナル版を自宅PCに導入した。ドイツ製だし、メッセージは英語/独語だが、個人利用は無償というのがいい。最新バージョンである7.0からは、2バイト文字を含んだファイルのスキャンにも対応するようになり、日本語環境でも問題なく使えるようになったので飛びついたわけです。最新バージョンは「Avira AntiVir PersonalEdition Classic - Date: 12-12-2006 - Version: 7.00.03.02」だ。ダウンロードはここから。インストーラーもちゃんとある。

一般的な商用ソフトと比べると、Eメールと添付ファイルのチェックをしてくれない程度(但し、添付を開く時にはちゃんとスキャンしてくれる)。また、GMailを使っていればウィルスチェックもやってくれているので実質的には問題ないだろう。それより、商用ソフトに負けない検出率とリアルタイム保護、パターンファイルの自動更新など機能的には見劣りしない。またCPU負荷も特別高いというようなこともない。

AntiVir

ConsumerRearchの2006年の比較結果でも某有名商用ソフトを出し抜いて、Best Antivirus Softwareの1つとして選定されているくらいだ。しかも1つ前のVersion 6.0で。

さらにこのソフトは日本にもファンが多く、ユーザー会が結成されている。
AntiVirのニュースや解説から始まって、インストールの方法、メニュー日本語化パッチなど至れりつくせり。商用ソフトを否定するつもりは毛頭ないけれど、アンチウィルス対策ソフトの銘柄よりは、

  • 安全なブラウザの利用
  • 不要なサービス停止
  • 定期的なセキュリティパッチ
  • パーソナルファイアウォールの適用

といった対策が重要だと確信する、今日この頃。

昔の名前で出ています

Wikipedia(英語)の"Index.dat"エントリーから辿って知った話だが、IE(Internet Explorer)の「ツール→インターネットオプションからブラウズの痕跡を消せる」というのは一般的に知られている事実と異なるようだ(おっと、IE7ユーザーは知っている話かもしれない)。

ブラウズしたりタイプしたURLや送信したEメールアドレス・Windows Meida Playerで再生したURLなどは、期限が来るまで、index.datという簡略データベース(というか、か、ハッシュで管理される索引ファイル)にキャッシュとして格納される。この場所は以下の通り。

Windows 9x
  • \WINDOWS\Cookies\
  • \WINDOWS\History\
  • \WINDOWS\Temporary Internet Files\
Windows XP
  • \Documents and Settings\[アカウント名]\Cookies\
  • \Documents and Settings\[アカウント名]\Local Settings\History\History.IE5\
  • \Documents and Settings\[アカウント名]\Local Settings\History\History.IE5\MSHist[西暦年月日と連番]\
  • \Documents and Settings\[アカウント名]\Local Internet Files\Content.IE5\
  • ...その他、インストールしているソフト(OfficeやOutlook)による。
問題は「消す」という操作の意味。IE7については後で述べるとして、IE6までは「消す=無効化する」だけであって、イレーズするわけではない。さらに古くなったエントリは名前を変更され、見えないファイルとして残っている(Explorerで見ても、「今日」とか「1週間前」といった表示しか行われず、通常のファイルとしては見えない。隠しファイルを表示する設定でも同じ)。またExplorerがこのファイルを掴んでいるので、セーフモードで操作するなりしないとファイル自体を消すことはできない。

自分のPCにどんな履歴が残っているのかを知るためには、いくつかのツールが存在する。
  • Index Dat Spy → 見るだけ
  • Index.dat QV → 見るだけ
  • Index.dat Suite → Basic/Full/No-Installの3種類があるが、BasicかNo-Installが推奨されている。見るだけでなく内容をクリアしたり、リブートを経て古いindex.datを消すこともできる
IEのツール→インタネットオプションからブラウズ履歴を消し、リブートした上で、Index Dat Spyを流してみる。まず、見えないindex.datがたくさん見つかった。IE6なのにIE5という名前がついているのは、Microsoft曰く、フォーマットが変わっていないからだそう。

indexdat1

中身を見てみると、うわっ、過去の履歴がモロ入ってるやんけー。

indexdat2

MicrosoftのWindows Networking Team blogでは、「digg記事とそのWikipediaエントリーがindex.datに関して少し混乱しているように見えるので...」と補足記事を書いてくれているが、「on vista」という記述と共にVistaの話が混じっていて判り難い。ただ、
Windows Core Networking : A bit about WinInet's Index.dat:
The way we use to delete entries in the index.dat file was pretty similar, the old URL data was marked free, but was still there, at least until it was overwritten by a new entry. In IE7 we now zero out the entry.
と、URLが残ること自体は書き手であるwndpteam氏も認めている。さらに、この記事のコメントに「(Wikipedia等の指摘を)ミスリードしている。クッキーは消えるのにURLは残る。僕らはプライバシーを問題にしているのだ」という意見があり、これについて、さらにQ&Aという形で補足記事が書かれている。
Windows Core Networking : A bit about WinInet’s Index.dat – Q&A:
1) Mike: The real problem behind index.dat is that whether or not the indexes inside are still relevant or not, it keeps named urls forever. …

In IE7 and Windows Vista, deleted entries are actually zeroed out instead of just marked free till overwritten. There shouldn't be any residual URL names lying around if the entry was deleted.
IE7とWindows Vistaではゼロパターンでイレースされるみたいだ。Windows Vistaと書かれているのは何か意味があるのかな?たぶんIE7 on Windows XPでもOKだと思うのだが...。もし、IE7の改良点に関して、「IE6でも消せたが、IE7では一括で消せるようになった→便利になった」と理解しているとしたら、それは間違った解釈ということだ。根本的に違う。

さて、履歴を完全に消す選択肢は4つあることになる。
  1. IE7にバージョンアップする
  2. インターネット上のツールを使う(前述のIndex.dat Suiteで消すことができるが、自己責任でと書かれている)
  3. Safeモードで入って手動で該当のindex.datを消す(ファイルがロックされていない)
  4. Firefoxなど他のブラウザを使う
で、僕は迷わず4なわけだが(笑)、昔はIEを使っていたこともあり、古い履歴を試しに消すために2を実行。でも、保証がないツールなのでお薦めはできません。3はDOS窓操作なのでエキスパート向きかな。当然ながら放置という選択肢もある。多少の気持ち悪さは残るけどね。

最後に、フォレンジックというか、企業向けに内部監査なんかする側に立つならば、IE7以降は某ツールなどでユーザーのPCを調べてもわからないので、プロキシーやAudit用の専用ルーター設置は必須になるということ。あと、「金融商品取引法(J-SOX)対応にIE7を」というマーケティングもあるね、
> MS殿 ( ̄ー ̄)ニヤリッ

脳内彼女のリアリティ

ちょっと古いネタなのだが、今日、digg→CGSOCIETYで偶然見つけたやつ。
これが作り物とは。Awesomeというより、恐ろしい....
CGTalk - Song Hye Kyo, Max Edwin Wahyudi (3D):
Song Hye Kyo, Max Edwin Wahyudi (3D)
さらにこれを見ればどうやって作られたかがわかる。
CGTalk - Song Hye Kyo, Korean Actress (WIP)
そういえば、以前紹介したのもCGSOCIETYだった。1年前の1/11。何かの因果か...。

Google Earth 4 Updated

Google Earthが1月8日にまたUpdateされている。大きな変更ではないが、着実に進歩しているという感じ。

変更点の1つ目は、リッチな3Dコンテンツ。著名な山やビルなどはテクスチャ貼り付けが行われ、立体感と共に現実味が増している。富士山はこんな感じ。雪で覆われていないと興醒めだなあ。

Google Earth 4

2つ目はユーザーインターフェースの改良。シンプルになったと同時に、操作円の真ん中がレバーみたいになっていて、360度方向に倒してグリグリ動かせる。

Google Earth 4

3つ目はKMLを使った地形情報の共有機能。季節により、雪に覆われている部分がどう変わるかという例と1946年のサンフランシスコの街のオーバレイ例が紹介されている。
最後はKMLとKMZを用いたアノテーション(注釈)機能。

OPML3点セット

OPML Icon Projectで、OPML(Outline Processor Markup Language)アイコンのデザインが決まったみたい。CreativeCommonsライセンスの元、png/pdf/eps/svgなどのフォーマットが収められたzipファイルがダウンロードできる。

opml-icon-32x32

あと、Firefox用OPMLアドオンとOPMLやRSSを発見してくれるブックマークレットが紹介されている。
OPMLアドオンでは、Grazr(Ajaxアプリ), Optimal OPML Browser, ダウンロードのいずれかを選択できる。ブックマークレットの方は、下のほうに「To install the bookmarklet drag this link」とあるので、そこで示されるリンクをBookmarks Toolbarにドラッグすればよい。

Google as No.1

Fortuneの「100 Best Companies to Work For 2007」でGoogle社がついにNo.1になった。100社全部のリストはこちら。Cisco Systemsが11位、Adobe社が33位、Yahooは44位、Microsoftが50位。日系企業は入っていませんねえ。前述のサイトに「Why Google is No. 1」という表題でビデオリンクがあります。多少、デフォルメされているかもしれないが、生き生き活き活きと働いているGoogle社員の様子を観ることができる。他に、Quiz: 「Can you pass the Google test? 」というクイズとか(入社テストではなくて、カルトクイズみたいなの)。
Google: The New No. 1:
Shooting straight to the top in its first appearance on our list, the Best Company to Work For in America sets the standard for Silicon Valley and beyond.

Google Debuts at Number One on FORTUNE's 2007 List of ''100 Best Companies to Work For'' - Forbes.com
Google makes its debut in the number one position on FORTUNE's 10th annual "100 Best Companies to Work For" list.
*以下、加筆*
The perks of being a Googler」によれば役得はやはり、食に尽きるとのこと。その他、洗濯、ドライクリーニング、クルマのオイル交換、マッサージ、何でもござれ。如何に働きやすいかという、Google賛美がてんこ盛り。よって、1日あたり1,300の履歴書が舞い込むそうだ。

2位はバイオテクノロジーのリーダーGenentech。従業員の忠誠心が高いとのこと。3位は常連のWegmans Food Markets。10年間このリストに留まっているとのこと。それはすごい。4位のContainer Storeは業界平均の50%~100%増の報酬支払いがある。5位のWhole Food Marketsは医療費の面倒をみてくれるらしい。

盛者必衰、華不再揚、いずれも上位になったということは、後は落ちるだけという意地悪な見方もあるが、日本ではどうなんでしょうね。就職の人気ランキングはあるけど、働きやすいというランキングはなかったような?

iPhone runs OS X

携帯電話上でOS Xを走らせるというのには僕もびっくり。Mac World 2007でのJobsのスピーチはこちら(satomi氏によるGIZMODEリアルタイム記事はココ)。
The Apple iPhone runs OS X - Engadget:
Perhaps most amazingly, though, it somehow runs OS X with support for Widgets, Google Maps, and Safari, and iTunes (of course) with CoverFlow out of the gate. A partnership with Yahoo will allow all iPhone customers to hook up with free push IMAP email.
夜に追記します。

*追記*
ちゅうことで、追記しようとしたが、日本でも記事が溢れかえっているし、Techmemeでも以下のような状態なので、説明は省略(ちゃめさん、ゴメンね)。

iphone

今は、発表内容が何であるかという記事から、ちょっと冷静になって議論している段階か。Robert Scobleは「iPhoneは気に入ったんだけど、AppleTVはハイビジョン対応でないから即死だ、Xbox以下だ」なんて書くもんだから。コメント欄が白熱している。Jobsにしてみれば、そんなことはわかっているはずなので、僕はなんか狙いがあると思っているけどね。

そんなことより、PC+ゲーム機(Xbox)という戦術を採ったMicrosoftと、Mac+ケータイ(同じOS)という戦術を採ったAppleの対比が面白い。Windows Vistaは絶対にケータイには載らないだろうからそうなったのかもしれないが。

日本では、昨年5/19に総務省が発表した通信利用動向調査結果によれば、

somusho

となっている。データは平成17年度なのでWiiやDSが広げた新たなゲーム人口を反映したとしても、133万人が200万になるかならないかぐらいだろう。米国でも人口比が似たようなものだとしたら、Vistaの買い控えが発生したりして、Appleは結構健闘するかもしれない(あくまで米国での話)。ちなみに、先月12/29には、最初のGoogle携帯はSamsungだとの発表があった。YahooはNokiaを選択している。

Googleで明らかになるセレブな特許

下の絵は何か? なんと、ヴァン・ヘイレンによる楽器演奏支援に関する特許だ。実際の特許内容はリンク先を辿ってほしいのだが、これは「演奏者の手の総合的な自由度を確保することで、完全に新しい方法によって、ギター・バンジョーやマンドリンなどの弦楽器を演奏することを可能にする」というマジメな特許だ。

patent
Patent number: 4656917
Filing date: Jul 30, 1985
Issue date: Apr 14, 1987
Inventor: Edward L. Van Halen
Primary Examiner: David Warren

Googleが先月、特許情報が検索できるPatent Search Betaを開始しているが、これに刺激されて、有名人特許のいくつかを発掘した方がいる。マイケル・ジャクソン、リンカーン大統領、マーロン・ブランド、など錚々(そうそう)たる顔ぶれ!また、どれも味のある絵が付いているのだが、画風が似ているというか、代筆屋でもいるのかな、と思わせる。
Ironic Sans: Celebrity Patents:
So, inspired by Google’s new easy-to-use patent search, I decided to dig up some of the celebrity patents that have been issued over the years. The following 18 20 patents are all by celebrities not usually known for being inventors. You can follow the links to the actual patents to learn more about each one.
なんだかんだ言っても、Googleが特許検索という面で寄与しているのは羨ましい。日本も特許電子図書館(独立行政法人 工業所有権情報・研修館による)があるが、商標検索ができる点は別として、特許のキーワード検索自体はGoogleに及ばないだろう。独立行政法人による運用も否定しないが、こういうのは民間にさせたらいいんじゃない?業界別とかデバイス別とか、いろんな検索バリエーションが出てきて、知財保護や活用、さらには特許が身近になることで新規登録という面でも効果があるのでは?

気になるニュース達

やっと東京に帰還。本格的にニュースをチェックしだしたらなんか大物がたくさん! 数が多いので備忘録代わりにメモっておきます。CES関係はいずれも日本語記事が溢れると思うけど。なんか騒がしくなってきたなあ。Macworld 2007ではGoogleとAppleの提携話が発表とのもある。2007年初頭は当分目が離せないぞ。

まず、セカンドライフのクライアントがオープンソースに。ひゃー。Linden Labはサーバー・グリッドに集中したいらしい。
Second life goes open source - Jan. 8, 2007:
NEW YORK (Fortune) -- Aiming to take advantage of its already-impressive momentum, San Francisco's Linden Lab, developer of the Second Life virtual online world, will announce Monday that it is taking the first major step toward opening up its software for the contributions of any interested programmer.
ビルゲイツがCES2007でWindows Home Serverを発表。ハード一体型とソフト売りの2形態。夏には出るようだ。
» EXCLUSIVE: Windows Home Server In Detail » InsideMicrosoft - part of the Blog News Channel:
Any minute, Microsoft chairman Bill Gates will take the stage at CES and reveal for the world Windows Home Server. Before he does, here is everything you need to know about the Home Server product. Every word below, except when I editorialize, is 100% confirmed accurate (as are the two logos, screenshotted from a recent build of Home Server).
ソニーが無料でインターネットのビデオコンテンツを見ることができるセットトップボックスを発表した。コンテンツはSony BMGの他、AOL,Yahoo,Grouperのものがあるとのこと。
Sony Electronics News and Information:
Sony Electronics today announced the first of its kind TV feature called “BRAVIA™ Internet Video Link” that will allow most of its new televisions to access free Internet video content, including high-definition, from providers including AOL, Yahoo! and Grouper, as well as Sony Pictures Entertainment and Sony BMG Music
前に2020年までのインターネット予測で紹介したPewから、ティーンのソーシャルネットワーキングへのかかわりに関する調査が出た。
Pew Internet: Social Networking and Teens:
More than half (55%) of all online American youths ages 12-17 use online social networking sites, according to a new national survey of teenagers conducted by the Pew Internet & American Life Project.
Blogspot ASPサービスのままで、独自ドメイン名が使えるようになった。
Blogger Help : How do I use a custom domain name on my blog?:
Publishing on Blog*Spot is the fastest and easiest way to use all of Blogger's great features. (And for free, no less!) If you don't care to have blogspot.com in your blog's address, though, you can get a domain of your own.

Web Trend Map 2007

地下鉄の路線図かと思ったら、なんと、Webトレンドマップ2007だった。東京西麻布のInformation Architects Ltd.によるデザイン。

trendsmall
Source : Web Trend Map 2007 (Designed by iA, thanks!)
Creative Commons Attribution-Noncommercial-No Derivative Works 2.1 Japan License.


オリジナルは、たぶんこれ(pdf,600KB)だろう。Googleは渋谷、YouTubeは代々木、Amazonは六本木、Appleは日本橋、Firefoxは永田町、Bloggerは青山一丁目、Microsoftは御徒町、Dellは上野、Yahooは何故か、池袋だ(笑)

Trendというくらいなので、街のイメージとか勢いを合わせたのかなあ?よくわからんが面白い!

[Via Kotaku]

*追記*
オリバー氏(Information Architects社長)インタビューを含む記事が出ましたね。

BlogThisボタンがNew Bloggerにも対応

ちょっと遅いニュースだが、Google ToolbarのBlogThisボタンが新旧Bloggerに対応したみたい。これはそれを使って投稿してみた。移行後、BlogThisボタンが使えなくなってとっても不便だったんだよねー。機能的には前のまんま。どうせなら、ラベルとかにも対応してくれりゃと思ったのですが。
Known Issues for the New Blogger: blogthis:
Update (1/4): This is now fixed. The BlogThis! bookmarklet and Google Toolbar button link to a login box that accepts either old Blogger or new Blogger (i.e. Google Accounts) logins. — latest update on Thursday, January 04, 2007
BizはBlogThisが使えないので、GMailからBloggerへ記事を投稿するためのブックマークレットを紹介してくれていました。
Biz Stone, Genius: BlogThis! for New Blogger?:
I am a huge fan of using BlogThis!, the bookmarklet shortcut for blogging on the fly. Sadly, BlogThis! no longer works for the new version of Blogger.

就活におけるプライバシー

まずは、昨年10月に話題になった、イエール大学生Aleksey Vayner君(23歳)のUBS銀行への自己売り込みビデオ。なぜ話題になったかはフィナンシャル・タイムズ記事の邦訳をドゾ。



履歴書の付録であったこのビデオは、最初は2つのブログに掲載され、あっという間に広がったそうだ。ここまで自己主張するのはさすがの米国でも変だったということか。彼はFOX Newsでもインタビューに答えているがやや怪しげ。スキーのシーンが実は自分かどうかわからないと答えている。プライバシー露出以降「お母さんはずっと泣いてます」とか結構ボロボロになっているのかと思いきや、ビデオを作り直しているとか。また、NY Timesでは彼の自費出版の本がパクリでは?という疑惑にも触れている。近況はよくわからないんだが、弁護士を雇って告訴に備えているそうだ。

そんな中、下はカナダ俳優のマイケル・セラが826LAの慈善興行向けに提供したパロディ。最後の題字が泣かせるね。



この展開だが、米国はプライバシーに対する考え方がやや異なるせいだろうか(個人情報保護法のような包括的な横串アプローチではなく、医療など個別のセグメント、つまりタテ系で規定する)。日本なら「履歴書プライバシー流失」という面が問題になり、TV出演までになるかどうか...(なるかな?)

MySpaceやFaceBookが人気の米国では「インターネットで、自身の部分的な情報すら出さないなら友達なんてできない : Privacy — who needs that?」っていう新しい価値観もあるみたい。

Google Blog SearchがTechnoratiを抜く

年末にGoogle Blog SearchがTechnoratiを抜いていたようだ。
Google Blog Search Surpasses Technorati:
This week Hitwise data show that the market share of visits to Google Blog Search surpassed visits to Technorati for the week ending 12/23/06.
理由は2つ挙げられている。
  • 10月下旬に、Google NewsページにBlog searchリンクを置いた
  • Web検索の「more」で表示されるドロップダウンメニューにBlog searchリンクを置いた
いずれも英語版の話で、日本版Googleには上記のリンクはない。来訪者の分析では、ティーンエージャー層では圧倒的にGoogle Blog Searchが強い、と述べられている。

たった2つのことだけなのだが、引用先のグラフ見るとわかるように、わずか2週間であのTechnoratiに一気に追いつき追い越したのがすごい。彼らは新しいサービスを宣伝しなくても、GoogleのWeb検索ページとGoogle Newsページに少し細工をするだけで、ユーザーを新しいサービスに呼び込めると理解したのだ。これって、The Matrixの道場でのシーンを思い出す。
Come on, Neo. What are you waiting for? You're faster than this.
Don't think you are. Know you are.
日本語では「速く動こうとするな、速いと知れ」だったか。

もう一つの「食の安全」

新年早々あんまり縁起の良い話ではないが、餅で窒息される方の話から。

年末年始になるとコレは必ずニュースになる。今年もそうだった。さすがに少し気になって厚生労働省の統計表を調べてみた。


下は「第1-32表 不慮の事故の種類別死亡数・死亡率(人口10万対),年次別」より。

2001年
2002年
2003年
2004年
気道閉塞を生じた食物の誤えん
4223人
(3.4人/10万人)
4187人
(3.3人/10万人)
4207人
(3.3人/10万人)
4206人
(3.3人/10万人)

「気道閉塞を生じた食物の誤えん」とは、何か食べ物で窒息したという分類。勿論、餅だけではない。
で、もう一つ。このニュースを。
2006年の交通事故死者、51年ぶりに6千人台前半
 昨年1年間の全国の交通事故死者数は、前年より519人(7・6%)少ない6352人で、1955年の6379人以来、51年ぶりに6000人台前半にとどまったことが警察庁のまとめでわかった。
食べ物を飲み込めずに窒息する人々は、交通事故死の66%だということだ。比較年度が2年違うが、傾向を知るという意味ではたいして違いはないだろう。少なくとも国内では、事故による生死に関する限り、ノロウィルスよりよっぽど真剣に考えなければならない話だろう。

「食べ物による窒息」ということに対しては、将来重大な被害をもたらすかもしれない、残留農薬等による恐さとはまた違う意味で考えねばならない「食の安全」という分野があるのではないか? 将来ではなく、現在の話だからねえ。餅事故関係も、報道の仕方がそろそろマズイんじゃないかな?

無題

長岡京の天神さんに初詣。

From NagaokaTenjin


Bloggerでのブログも1周年。気分も新たに模様替えをしてみました。

行く年

年の瀬の京都と明石の風景。錦市場と魚の棚の表情の違いが面白かったです。

From Kyoto


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