最強のAjaxワープロ登場!

AjaxWrite1

これはすごい! Ajax製のワープロで「ajaxWrite」というものですが、殆どMicrosoft Wordの感覚。パソコン初心者だったら気が付かないかも(笑) いや、メニューが英語なのでそれはないか。まず、試す前に大事なことを一つ。XULを使っているので、Firefox1.5以上しか使えません。IEの方はこの際、firefoxに乗り換えてください(笑)

ajaxWriteの特徴&特長は
  1. 既存の.docを読み込める(アップロードする)
  2. 操作感覚がWordと殆ど同じ
  3. 機能面では必要十分。印刷も可能
  4. サーバーからのJavascript本体の読み込みが早い→違和感無く立ち上がる(スプラッシュ画面まである)
  5. 複数文書を扱え、文書切り替えはタブ式になっている
  6. 無料、サインアップ不要、いきなり使える
といったところ。4は、実際には、それ以前の段階、つまり、サーバーへの最初の接続でかなり待たされることもある(話題性があるのでアクセスが集中している模様)点を覚悟しておいてください。あと、1は日本語文書は読めるときと読めない時がある。2バイト文字処理の問題だと思うけど。

これはAjaxの冠は使っているけどXULを採用したからこそできたと言えるツール。AjaxはA(asyncronous)が重要であって、それ以外(j=javascript, x=xml)はどうでもいい。快適な操作感を実現するためには、XMLをわざわざDOM/SAX2でParseするとかしなくてもJSONを使う方が現実的だろうし、WidgetはXULを使うとかでもいい。もっと言えば、業務用途で環境を縛れるならMacromedia Flash/Flex(MXML)でもいいと思う。古くからasyncronousだしね。Ajaxという名称を初めて世に出したJesse James Garrettのajax: a new approach to web applicationsを読んでいればわかる話。

というわけで、ajaxWriteをMS Virtual Serverのワード文書を読み込んでみた。ちゃんと表も表示されているね。

AjaxWrite2

Welcome文書でちょこっと遊んでみた。

AjaxWrite3

ね、すごいでしょー。正式に日本語対応すれば、かなり話題になると思うな、これは。文句なく、GJ (Good Job)ですよ。先日、Googleが買ったWritelyにとっても強力なライバルが現れたことになる。

昔のWord4.0くらいの機能だけど無料のajaxWriteを選ぶか、はたまたWritelyを選ぶか、2007年まで待って、恐らく機能テンコ盛りのOffice2007を有償で買うか? アメリカではこれは現実の悩みになるのかもしれない。

「ある人にとって便利な機能でも、他の人には単なるオーバーヘッドにしか過ぎない」。これは昔、ソフトウェア製品開発をやっていた時代によく意識していたことです。某製品だって2万だか3万だか知らないが、恐らく70%~80%の使わない機能のためのコード(=コスト、リスク)が含まれている。メニューアイテムを隠すとかそういう問題ではない。「こんなに便利になりました~」というトリックというか洗脳というか、もうユーザー側もそろそろそゆのは卒業しなきゃね。
Welcome to ajaxWrite:
Introducing ajaxWrite.

The look, feel, and functionality of Microsoft Word, in a completely web-based AJAX platform. Try ajaxWrite today, and experience first-hand how AJAX applications are changing the way the web works, and redefining the software industry.


*3/27 追記*
XULに依存してるんだから、ajaxWriteという名前を変えろと批判しているポストもある。XUL=Closed Specificationだと、Single-Rendererだと。標準はあとからついて来る、というか、都合の悪いものは淘汰されてゆくと思ってるので僕は気にしてないのだが。ちなみにコメント欄での議論は、adobeの人まで入り乱れて進行中。
Continuing Intermittent Incoherency » ajaxWrong:
So I’m calling on Michael Robertson to do the right thing and rename this product. A quick check shows “xulwrite.com” as still being available. There’s still time to change course. Still time to avoid giving the Open Web the bird.

*Updated*
Link切れを直しました(2007/3/2)

[][][][][]