エンタープライズとWeb2.0の融合について

テックバイザーJPの栗原さん(元ガートナー)が、3つの予測を立てられているのですが、Web2.0と(広義の)企業コンプライアンスを同格においていらっしゃるあたり、バランス感覚が流石という感じでとても参考になります。
謹賀新年:2006年はどんな年 - 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]
ブログ読者のみなさまあけましておめでとうございます。今年もご愛読よろしくお願いします。
せっかくの元旦エントリーなので、今年のITトレンドの予測などを書いてみようと思います。

Web2.0関係のStartUpsは派手で「おおーっ」という雰囲気ですけど、いろいろ使っているとわかってくるんですよ、本質的な「脆弱性」の部分に。Google MapsやYahoo flickrはそれなりの企業がやっているので、ある程度(あくまで「ある程度」です)は安心できますが、他は未知数というか博打です。del.icio.usだって先日長時間ダウンしてますからねえ。
例えば、
  • データ保全(Web2.0の真髄は「真似できないデータ基盤」ですしね)
  • 応答時間
  • サービス連続性(障害対策やDOS対策とかも含む)
  • セキュリティ(狭義のコンプライアンスや個人情報保護も含む)
なんていう項目で各StartUpsを評価してみると、どこもBest Effort型としかいいようがない。逆にこういうことを必要条件にしないからこそ、少ない資金で早い立ち上げが可能だったとも言えますけどね。でも、これではエンタープライズとWeb2.0の融合はまだまだ限定された範囲でしか展開されないと思う。例えば、ヤマト運輸がやっている宅配の確認Webサービスが、Ajax用にAPI公開されるといった、言い換えると、「最悪、使えなくてもユーザーの損害は軽微で済むサービス」。逆に機能的に差がないとき、例えば上記の4点を備えるサービスとそうでないサービスがあれば、後者に勝ち目は無いでしょう。
Googleは厳しい米国のSOX法(サーベンス・オクスレー法)404条をクリアした上でいろんなサービスをやっている。これが凄い。発電所を持っているとか、そういうのもありますね。それを知らずに「AjaxでUI改善やりましょう!」なんて外側だけ真似しても、そういうサービスは危なくって使えない。それでも広告ベースのビジネスモデルは展開できるんでしょうが、コンプライアンスは企業が内部に抱えた爆弾なので、もうこれを無視できないのです。問題が起きると10億・100億単位で「経常利益」が吹っ飛んでいきますからね。「ツブれたらツブれた時さ」という考え方は、全国的にシリコンバレーにでもならない限りはマジョリティにはならないでしょう(笑)。

さらに別の言い方をするならば、少数のデキる人たちによる属人的サービスから、誰でもが作れる非属人的サービスへということになるのかもしれないが、これはこれで、Mojixさんのように「アンタ、金太郎飴でいいのか?」という問いかけに真っ向から反することに思える。いずれにせよ、あっち側(Web2.0側)もこっち側(エンタープライズ側)もこの哲学的な問題に答えを出さないといけないのが今年ではないかな?
Zopeジャンキー日記:
属性志向は「スタンダードな能力」を重視する見方であり、固有名詞志向は「ユニークな能力」を重視する見方だと思う。

あと環境的にはビッグスリー(Google, Yahoo, Microsoft)の動向と、もうひとつは団塊の世代のリタイアに伴う起業ブーム(共連れ含む)が鍵かもしれませんね。こっちは2007年からか? え?雇用延長?うーん、意外とそれは多いかもしれないな...

※Bloggerってトラックバックをサポートしてないんだって...今、初めて知った(汗)

追記:HaloScanというサービスを使えばTrackBack機能を補完できそうです→なんか問題ありそうなのでヤメタ。
How To Blog: HaloScan brings TrackBack functionality to Blogger, Blogspot, and other blogging tools w/o their own commenting and trackback features:
HaloScan brings TrackBack functionality to Blogger, Blogspot, and other blogging tools w/o their own commenting and trackback features

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