「構造化ブログ」と「TV on Web」

年が明けてのんびりしている間もなく、Yahooの「Wow House」の記事が目に止まった。
Yahoo shapes up online video project / Reality series pilot to be broadcast on the Internet:
'Wow House,' Yahoo's new show, will be broadcast in an area for technology coverage that the company is carving out on its Web site. Families participating in the show compete to outfit their homes with the latest electronics, such as theater systems, high-definition televisions and stereos. The family that wins, as voted by viewers, will keep the merchandise.
「Wow House」はWebによって配信される、Yahooの新しい地域ショー番組。ショーに参加している家族は、彼らの家に最新の電子機器(例えばシアターシステム、高品位テレビなど)を装備させるために戦うのだ。視聴者によって投票されて勝った家族はそれらの商品を手にすることができる。
Read/Write WebのRichard MacManusは「21世紀の番組制作は20世紀のそれと全く異なるだろう」と面白がり、番組コンテンツはすぐダウンロードと視聴が並列にできるような短編の集合 - マイクロチャンク化 - になり、また、構造化ブログのように増殖するだろうと言っている。また、誰がコンテンツを作るかという面では、隠れた才能を持つ草の根制作者の登場を予測している。

確かに10年以上前からフリッパー(チャンネルリモコンをどんどん変える視聴者)の存在は話題になっていた。そうでない人も今までは「選んでもチャンネル数が限られるために、積極的にフリップしなかった」のかもしれない。そういう人たちはマイクロチャンク化こそ大歓迎だろう。視聴者をバカにした番組制作にいいかげんうんざりしている人は多いので、Webコンテンツのように選びたい放題であれば、視聴者はそうするはずだ。長時間の映画やドラマはPay Per Viewの別枠でいい。コンピュータが専門家にしか扱えないと思われていた時代が過ぎ、今や情報システム部門が企業のお荷物になりかけているのと同様に、メディア関係企業もそういう運命が待っているのだろうか。そうでなくても特権意識が鼻につく一部の人々や何故か税金を使って維持されている記者クラブのような存在は早く消えて欲しいと思っている人も僕も含め少なくないと思う。

今のメディアの論調とは逆なのだが、むしろNHKこそ一方通行型20世紀型メディアの国営放送(公益法人)として残し、あとは、視聴者本位制でいいと思う。そしてそこは「マイクロチャンクの海」だ。TBSのNEWS23でブログメディアを「素人」と言い放った某氏等「高見から大衆に一方的に情報を発信したい人」はマイクロチャンク化されないNHKに転籍していただければよいのだ(笑)。

ところで、このYahooのニュースに先立って昨年末あたりから「構造化ブログ」とか「(概念としての)Read-Write Web」という言葉の露出が増えているような気がする。国内でもCNET Japanに寄稿されている渡辺聡さんが、年末から年初にかけて何度か触れられている。2つの用語に若干の意味の違いはあるのかもしれないが、今のブログなりCGM/UGMは「準構造化」で、我々はそこから「(コンテンツを)作れば、客は向こうからやってくる」ということを学んだ。これはさらに多様なコンテンツを作り、埋め込み、シンジケートできるようになるだろうというものだ。
Structured Blogging: "Blogs are an easy-to-use publishing system which offers value to the publisher through syndication, or the ability to reach wide audiences through aggregators and Web sites. The simple lesson we learned from blogging is that semi-structured data could be generated as quickly as natural-language blogposts if the tools were there—sort of a 'build it and they will come' mentality."
というわけで、「構造化ブログ(或いはRead-Write Web)」と「TV on Web」は同じ方向を指している。ここには「地上波デジタル放送」なんてものは出てこないし、必要もない。双方向なんて米国では「Wow House」で今年一般化するわけだしね。さて、日本では2011年アナログ放送廃止に向け、総務省の方々や「今までどれだけ投資したと思ってるんだ、ゴルァ」の利害関係者がこれからいろいろ忙しいわけですが、今からでも止めたら?って思いますよね、どう考えても。ずっと言われていることだけど無線LANも含めたインターネットで十分じゃないの?2007年2010年問題を追い風に、「税金も労力も違うところに使いましょうよ」という声はこれからどんどん強くなり、「やがて地デジはISDNと同じ運命」説に1万ドン。

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