哀しき戦いなのかもしれない

OpenOffice.orgの成果から発展したODF(Open Document Format)が、5/3にISO国際標準として承認されたんですが、ODFに加わっていないMicrosoftは、ISO標準のポジションを取られちゃったので、なんか標準がないかと、Office ドキュメントのXML標準ドラフト(OpenXML 1.3)を5/18にECMAへ提出したようです。
Microsoft's draft Open XML straitjacket arrives:
Opinion: The Intermediate Draft 1.3 of Microsoft's Open XML office document standard has been released by Ecma International, a European standards organization. At 4,000 plus pages, a 6.7MB Microsoft Word document, the Open XML draft standard is less of a standard and more of a painfully detailed description of how Open XML could be used to display almost any possible Microsoft Office document. Note, I say, Microsoft Office document.
これがなんと4000ページ以上(本体は3983pages)ある。もうね、「アフォか」と。コテコテ好きのMicrosoftでもよくここまでやるなと、ある意味感心します。
Office Open XML File Format Spec Draft Published:
It has doubled in size since its submission, and now contains more than 2,000 pages of additional documentation, including more than 160 pages devoted to documenting 356 different spreadsheet formulas alone.
最初の提出時から既に2倍になっているとのこと。早速、ECMAのサイトから「Ecma TC45 OOXML Standard - Draft 1.3」というPDF(24.4MB(笑))をダウンロードしてみた。1617ページから始まる、「19.17.4 ST_Border (Border Styles)」では、

b1b2b3

などがたーくさん定義されている。Border Style(線種)は200パターンなんですと。この他、表計算用に356種類の計算式を定義した別文書もあるようだ。で、Microsoftの人曰く、
'And this is just the first draft,' a Microsoft spokesperson said,
なんだそうです。「最初のドラフトに過ぎない」ですって。「毎月、更新してゆきます」って。先が思いやられる。一方、記事を書いたSteven J. Vaughan-Nichols氏曰く、
This isn't a standard; it's a straitjacket(こんなもん標準ちゃうわ、拘束衣じゃ!)
とバッサリ。関西弁だと気持ちがうまく表現できますね(笑)

nomenomeもうそろそろ、おかしいもんはおかしいと言わにゃーいけませんね。PCはもはや企業ではリスクの温床。リスクを制御するにはWebを含めたThin Clientが自然じゃないですか。CSS3 Previewも話題になってることだし、個人ユーザーはともかくとして、企業もVistaに備えろとか、わけわからん。それは本当にThin Client環境でBest Practiceなのですか? これから日本版SOX法対応で企業経営側はIT全般統制とか言われちゃって必死にならねばならぬのに。従来型のEUC(End User Computingのことね)もダメだ、やヴァいって言われてるのにさ! おまけにこんなコテコテ規格出して。「機能の多いことはイイコトだ、シアワセなのだ」といいつつ、実はシャブ漬アル中状態にしたいってことなんでしょうか?

GoogleやYahooは、考えるに、クライアントに置くファイルのフォーマットなどどうでもいいと考えているのでしょう。GoogleはSunとのアライアンスの時もOpen Officeに触手を伸ばさなかったし、Open XMLだけではなくODFにも興味がないのかもしれない。どーせ、サーバー側で持つんだし、ポータビリティはその時々の実質標準(De facto)をサポートすればよいって。規格を押さえて先行逃げ切りというパターンはソニーや松下や東芝など家電メーカーの戦術だったのですが、マイクロソフトやIBMもこれをソフトでやろうとした。最近だと、かの、WS-xシリーズ。Webサービスの「標準規格」というやつです。でも、世の中はそんなこととは無関係にREST花盛りだったりするわけです。

さて、この4000ページのドラフト(最終的には1万ページになったりするかも....)、日の目を見ることがあるのでしょうか?

[][][][]

0 件のコメント: