上の画面はNASAが提供する、
Java Applet製衛星追跡アプリケーション。データベースに登録されている、900個以上の衛星を追跡できる。リアルタイム表示の他、100倍速、1000倍速での表示もある。
頭ではわかっていたが宇宙って結構混雑しているんだねえ。
しかしこれで驚いてはいけなかった。これには使命を終えた衛星や爆発によって飛散した破片 (スペースデブリ)は含まれていない。一定の大きさ(直径 10 cm 以上[低高度]と直径 1 m 以上[静止高度])だけでも8000個以上、1cm以上なら60万個以上、1mm以上のもので数えれば350万個あるというから驚きだ。尤も宇宙飛行士の手袋の忘れ物なんかも入っているらしいが。
ひどいのは
Project West Fordという1961年から1963年にかけて行われた米軍による実験。グローバルなラジオ放送を狙って、ラジオ電波を拡散するモノとして、2cm針を衛星軌道にバラ巻いたらしい。無知とは恐ろしい。観測されたデブリと衛星の初衝突は1996年で、フランスの衛星Ceriseだったようだ。こういった爆発は膨大な数の新たなデブリを生む。
デブリの様子もNASAで公開されている。
デブリの速度は静止軌道のものでさえ、秒速3kmくらいらしいので、時速に換算すると1万キロ。鉄砲玉から大砲の弾丸がビュンビュン回っているのが宇宙ってことで。おー、こわ。