連続性が大切?

Newsweek 4/3号記事として、The New Wisdom of the Webという5ページにわたる気合の入った記事が3月末にアップされ、ここでWeb2.0を「the Living Web」という新しい名称で呼び変えたことから、SlateがWeb 2.0 The new Internet "boom" doesn't live up to its name という記事で噛み付いた。そしてここで、バズワード化しつつあるWeb2.0の再解釈を試みている。Slateによれば、そもそも、オライリーの定義は不可解なくらいアツくなりすぎてることが問題だけど、他も(Newsweekも含め)都合のいいようにWeb2.0という言葉を使っているのおかしいと。テクノラティを「Web 2.0 search engine」と呼ぶことに意味はなく、「Flickrのような『タグを使ったブログ』のための検索エンジン」と言えばわかりやすいだろう、と。このように「Web2.0」という言葉を使わなくても全て説明できるはずで、そうなると「インターネット」という言葉でいいじゃないか、といったことを主張している。

ここまで読んで、しばらくこのネタは眠らせておいたが、これを読んだ「SOA WebServices Journal」のDion Hinchcliffe氏が、いわゆる、IT業界の言葉で再説明を試みた記事を読んで、やっぱり記事にしよーかと思ったのだ。The State of Web 2.0というのがそれだ。エンタープライズ・コンピューティングを専門としているだけに「SOA」「WebServices」「SOAP」等の概念とWeb2.0概念をミックスしたような図版が掲載されている。

architecture

IBMやBEAやOracleといった世界に慣れた人は見やすいと思うけど、僕にはちょっと気持ち悪いというか、この図で説明することに何か意味があるのかと思う。Data-Server-Network-Clientというレイヤを描けば、今まで馴染んできた実行構造の概念の置換ができそうだということなのだろうか。ぜーんぜん、違うと思うけど。実行構造なんてどーでもいいじゃない。その時々によって変遷してゆくと思うし。ただ、「Traditional Software Vendors Will Struggle in a Web 2.0 World」と言及しているあたり、彼は彼なりに、コチラとアチラの橋渡し役を意識している感じがしないでもない。

Dion Hinchcliffe氏はZDNetにも寄稿していて、下のような図を紹介している。

woa


「うわっ、何これ?」と思った。WS-xxxxが入ってる。UDDI is a Dead Parrotで「もう終わったな...」と思われているUDDIも! そもそもWOAってWeb Oriented Architecturesという新語だそうで、昨年12月にガートナーが言い出したらしい。
Gartner Application Integration and Web Services Summit:
After emerging from the research cave, Nick presented the newest acronym from the acronymizer: WOA. Web-Oriented Architectures represents SOA plus the Web plus Representational State Transfer, often called REST. We don’t turn on the acronymizer any more often than we absolutely must. It’s loud, and it catches entire analysts in its jaws and crunches them up like Mars bars. WOA is necessary, Nick and his colleagues argued, because:

It’s a descriptive term for a subset of SOA. (People who are doing WOA are doing SOA. People doing SOA may or may not be doing WOA.)

It’s simple.
It's simpleって...(汗)。何が何でも、自分達のやってきたことと連続性を持たせたいのだろうか、と思っているうちに、WOAの内容を紹介する気が失せた。Web2.0がいつか来た道なのか、楽観主義のスローガンなのか、The Matrixへの道なのか...そんなことより、「コードを書け」さもなくば「StartUpしろ」と言い続けている方がいいのではないか?

ということで、僕はSlateの意見に一票。

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