Web 2.0 Expoメモ

先日開催されたWeb 2.0 Expoの内容について、日本語記事が出るかと思って待ってたんだけど、「11/15~16にWeb 2.0 EXPO Tokyoが開かれるぞ、Tim O'reillyが来日するぞ」ってニュースしか見当たらないので、R/WWなどから拾った情報を備忘録代わりにサマっておきます。

*概要*
Web 2.0 Expoは3回目。開催する度に名称が変わり、2005年は「Web 2.0 Conference in 2005」、昨年は「Web 2.0 Summit」。今年は最高の人出で1万人~1万6千人くらいだったそう。顔ぶれも、ディベロッパー・デザイナー・ビジネスマン・投資家・ブロガーなどなど。Laughingsquidに会場でのスナップが掲載されてる。楽しそう。
*特徴*
今年は企業向けのStartUpsが注目を浴びたようだ。SMEという言葉がよく出てくるので何かと思ったら、Small and Medium Enterprise - つまり中小企業の略だった。

まず、VisualStudioやEclipseとは異なるWebベースのアプリ開発環境が出始めているということで、Bungee Labsの名前が挙がっている。Ningはphpによる汎用Webアプリ開発を目指してたけど、今やソーシャルアプリのクローンツールになってしまったし、企業というより個人やベンチャーにフォーカスしてる。一方こちらは明らかに企業向けだ。僕も早速レジスト(ベータ案内は5月から)。驚くような新しい機能があるわけじゃないんだけど、本当に使えそうか見てみたいので...。

これ以外には文書管理のEgnyte(キーワードは共有、自動整理、パワフルな検索、同期)とOne-Time Access CodeソリューションのVidoop(ビデオはここ)、サイト分析のrobotreplay.comの名が挙がる。

Single Sign OnのOpenIDも確実に広がっている。セッションスライドはここ(pdf)
*ポイント*
  • 消費者向けから、企業向けStartUpsが台頭してきてる(そういえば、先週は郵便局がSalesforce.com採用ってことで一部で話題になったね)
  • ベンチャー投資の変化(破壊)。巨大資金を投入するスタイルではなく、小さく投資を始めるところが増えた
  • TechCrunchの読者やこのカンファレンスに集うような人々はマイナーで特殊な存在。自分達は市場ではない。市場である実世界(梅田さん言うところの「コチラ側」の世界)からは理解されていない
  • ソーシャルメディアに向けてのSEOも無視できなくなってきた。WidgetとかバッジはCPM(Cost per Mill:広告表示1,000回あたりのコスト)がいいらしい。YouTubeやTwitterがいい例。Dion Hinchcliffeによれば「DIY現象」だそうだ。これからはアフィリエイトもWidget時代?
  • PCだけに注目してちゃだめ。倍以上の人口ベースを持つケータイ市場もある。先は長いし、謙虚に行こう。次のカンファレンスはインドか中国でやる?
  • 次は、オフラインWebアプリが大きな波。Adobeのapolloデモはalpha段階なのにスゴかった
  • Geekはプレセンが悲惨。コミュニケーション能力が....
*拾い物*

[Via Web 2.0 Expo Wrapup, More Thoughts On Web 2.0 Expo, Web 2.0 Expo: All Things Widgets]