まずは、昨年10月に話題になった、イエール大学生Aleksey Vayner君(23歳)のUBS銀行への自己売り込みビデオ。なぜ話題になったかはフィナンシャル・タイムズ記事の邦訳をドゾ。
履歴書の付録であったこのビデオは、最初は2つのブログに掲載され、あっという間に広がったそうだ。ここまで自己主張するのはさすがの米国でも変だったということか。彼はFOX Newsでもインタビューに答えているがやや怪しげ。スキーのシーンが実は自分かどうかわからないと答えている。プライバシー露出以降「お母さんはずっと泣いてます」とか結構ボロボロになっているのかと思いきや、ビデオを作り直しているとか。また、NY Timesでは彼の自費出版の本がパクリでは?という疑惑にも触れている。近況はよくわからないんだが、弁護士を雇って告訴に備えているそうだ。
そんな中、下はカナダ俳優のマイケル・セラが826LAの慈善興行向けに提供したパロディ。最後の題字が泣かせるね。
この展開だが、米国はプライバシーに対する考え方がやや異なるせいだろうか(個人情報保護法のような包括的な横串アプローチではなく、医療など個別のセグメント、つまりタテ系で規定する)。日本なら「履歴書プライバシー流失」という面が問題になり、TV出演までになるかどうか...(なるかな?)
MySpaceやFaceBookが人気の米国では「インターネットで、自身の部分的な情報すら出さないなら友達なんてできない : Privacy — who needs that?」っていう新しい価値観もあるみたい。