オンライン広告の戦略が変わる?

BBCニュースでオンライン広告の話をやっていた。
BBC NEWS | Programmes | Click | Online advertisers change tactics:
In a web where pop-up windows are blocked, more advanced methods are needed to make adverts run in web pages.
The pop-up window has been replaced by overlays, which take over the whole web page.
Overlays cannot be blocked in the same way, because they are actually built in to the web page you are looking at.
バナー広告は皆スルー。ポップアップ広告はもはやブロックされまくりなので、次はオーバレイだそうだ。フローティングとか呼ばれている、DHTMLやFlashを使ったアレです。こんなのとかこんなの。しかし、皆がビジュアルな広告を出したいわけではない。制作にお金もかかるし。さらに、リッチメディア広告をめぐる、広告主とユーザーの終わりなき戦いということも以前からある。firefoxユーザーなら、NoScript拡張やAdBlock拡張を使うことでかなり広告を抑制できる。

しかし、オンライン広告の最大の領域は、Google Adwordsなどのキーワード検索広告なのだ。Googleは最近、PCマイクを使った広告表示を考えているという話がある。
Google developing eavesdropping software | The Register:
The idea is to use the existing PC microphone to listen to whatever is heard in the background, be it music, your phone going off or the TV turned down. The PC then identifies it, using fingerprinting, and then shows you relevant content, whether that's adverts or search results, or a chat room on the subject.
PCマイクで周辺の音を拾い、かかっているTV番組や音楽を認識し、それに応じた広告を表示するというもの。そのまま製品化はしないだろうが、スパイウェア紙一重というところか。

一方、インターネットの中の閉じた空間として、MySpaceやMixiといったSNSが流行しているが、この中での広告、つまりソーシャル・マーケティングが注目されだしてきているようだ。Googleは最近、MySpaceと1056億円で提携を行っている。その場で行われているのは膨大なコミュニケーション。それ自体はリアルなものだし、ここそこに小さなHype、つまりマイ・ブームのが存在し得る。それらに応じたバナー広告は出せるかもしれないが、ユーザーの興味はコミュニケーションであって、広告には目もくれないかもしれない。
BBC NEWS | Programmes | Click | Online advertisers change tactics:
'Millions and millions of users are building communities within communities on these networks. They're global, they're unstoppable, and they're big, big money to marketers if they know how to communicate with them.'
これはゲームの中でも同じことが当てはまるだろう。そうしてやがて、友人と思っていた奴が、味方のキャラと思っていた奴が、突然宣伝をするようになる可能性はある。或いはアフィリエイト収入を狙ってそれとなく(わざとらしく?)商品をお薦めするかもしれない。まるで、ジムキャリーのTruman Showだな。俳優が突然モココアのCMをやりだすアレだ。

過剰に宣伝する奴は嫌われるだろうが、巧妙なキャッチのような奴も出てくるかもしれない。で、リアル・ワールドでの出来事がここでも繰り返されるってことなのかも。

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