Ning再スタート

昨年11月に「ソーシャル化したNing」で、Ningの変貌ぶりをお伝えしたが、本日ついに再ローンチ。新Ningは完全なソーシャルアプリ生成サイトに変身してしまいました。誰でも簡単にChannel 9みたいなのが作れてしまう。本家TechCrunchで報じられて、もうTechCrunch日本語版にまで掲載されてる(汗)

作るのは簡単でも集客がね...。Michael Arringtonは以前のNingを「dead application」と読んだようだが「dead social application」にならないといいのだが。いっそのこと、
  • Fully 128bit SSL connection
  • 99.9% availability
  • 3GB encrypted storage per user
  • for-your-domain
  • 24h/365day tech support
にして、AmazonやGoogleみたいにEnterprise向けにやればいいのにと思うが。

SaaS or SaCS?

SaaS関連記事のメモ。

その1。爆発寸前だという見解。
その2。いんや、大企業は違うよという意見。
僕は後者に1票。vinnie mirchandaniが言う、ハイブリッドなSaCSが実情に合っていると思う。

deal architect : SaCS - Software as a Customized Service:
I think a far more logical solution for large companies will be a hybrid - what I call SaCS - a customized service. It is an aggressively negotiated software license and maintenance contract, combined with an on-demand outsourcing arrangement. The outsourcing would be a no-capex, utility computing, fractional resource, shared infrastructure, flex capacity with robust data center, connectivity, disaster recovery and security standards. Not completely multi-tenant, but uses multi-tenant concepts in appropriate areas.

J- SOXへの対応を考えると、SaaS利用は上場企業ではかなり分野を選ぶだろう。約定、給与、資産管理、物流など業務委託をしている場合は、委託先も(上場 していようがいまいが)監査対象になるので、カスタマイズされたアウトソーシング(というよりインソーシング?)にならざるを得ない。1社ならいざしら ず、A社向け、B社向け、C社向け、と不特定n社向けの各社内部統制に合うサービス運用体制やルールを作るのは相当の体力が必要。コスト的に見合わないだろうし。

一方でITを所有するためのコストが増加しがちなので、財務諸表の健全性に無関係な部分は、低コストメリットを打ち出せるならば参入余地があるかもしれない。IT全般統制はそれはそれで満足しなければならないが。

SaaSって、どうもSOAみたいな臭いがするんだよねえ。Web 3.0も。名前なんか付けないほうがいいと思うけど。SaaSとASPの違いなんて禅問答みたいで、100人に聞いたら100通りの答えが返ってきそう。

*参考*

矢切の渡し

From Shibamata

日曜は葛飾柴又から矢切の渡しへ。一番の発見は「音」。渡し舟は初めてではないが、川の流れや何もない周囲の環境の違いのせいだろうか、あんなに静かなものだとは思わなかった。風の音と「キーコ、キーコ」と櫂を漕ぐ音だけが耳に届く。

さすが、「残したい日本の音風景100選」に選ばれただけのことはあると感心する一方、大阪やったら川沿いに立ち並ぶ「矢切茶屋」からきっと細川たかし(ちあきなおみ版もある)のあの曲が拡声スピーカーでガンガン流れているやろうなあと正直思った次第...(笑)

(Click photo to start slideshow)

Webビデオのリモコンに向けて

ISPにメディア配信システムを販売している英国ケンブリッジのCacheLogic社によると、インターネットを流れるトラフィックのうち60%がビデオらしい。これが2年以内に98%を占めるようになる。そう言ったのは、CMU - カーネギーメロン大学のコンピューター科学者Hui Zhang。しかし、Googleに代表される、テキスト時代に生まれたサーチエンジンはこのビデオの海をまだうまく泳げないでいる。それらはビデオ自身を検索するのではなく、タグ、表題、副題やファイルタイプといったメタデータを頼りにしているに過ぎない。

Suranga Chandratillakeは「もっと効果的でスケーラブルなやり方が必要だ」と考え、Webビデオのリモコン実現を目指して2004年にBlinkxの共同創始者となった。Blinkxの検索技術は隠れマルコフモデルを利用してビデオ音声の音声認識を行い、ビデオ内容を解析するというもの。「Contextual Search」(内容検索)と彼は呼ぶ。

Blinkx

Blinkx searchの良さは、スピーチやニュース映像なんかであれば効果てきめんであることは容易に想像がつくだろう。彼らは他サイトへの技術ライセンスで$12.5 million(約15億円)を稼いでいるが、成功と言えるためには3つの障害を乗り越えなければならない。
  • Google VideoやYouTubeの検索がもっと良くなるかもしれない
  • TruVeo, Flurl, ClipBlastなどの競合に出し抜かれるかもしれない
  • 彼らは音声を検索しているのであって、画像ではないこと
いずれも厳しい障害だ。IBMワトソン研究所のJohn R. Smithは「Marvel」という映像や画像も探せるサーチエンジンを実験しているとのこと。WikiPediaではオープンソース・クローズドソースでの各種プロジェクトがたくさん記述されている。さらに、CAD領域でも同じ問題を抱えているせいもあって、"Content-Based Image and Video Retrieval"や"CBIR"でググれば50万~70万の検索結果が出てくる。Googleは「find similar」リンクをかなり以前にGoogle Imageに対し付加しているし、昨年1月にはこんな技術発表も。
Content-Based Image and Video Retrieval - Google Video:
We will describe the use of hidden Markov models (HMMs) for content-based retrieval of images and video via text queries. In this model, objects or concepts present in an image or video clip constitute the state-space of a Markov chain, and the observed visual features, as well as any text or caption accompanying the image, are modeled as stochastic emissions from the (unobserved) states of this Markov chain.
The Search」のJohn Battelleは、「サーチはインターネットへのナビゲーションであり、インターフェースなのさ」と言ったが、そのトップに立ち続けるのは本当に難しいのだろうな。


*参考*

傑作写真集

何回か分のネタを一気に放出するみたいで、やや気が引けるが...。moronland.netというメディア・ポータルがある。Flash、画像、音声や写真などかなり珍しいものが集まっているんだが、いくつか面白い系をご紹介しとこう。
おまけビデオ。爆笑。

Google Book Bar Wizard

Google APIがSOAPの新規キー発行を止め、Ajax Search APIに移行したのは以前お伝えした通り。しばらく経って、GoogleCodeを覗いてみたら、こんなウィザードが公開されてる。
Google AJAX Search API - Book Bar Wizard:
Embed a book bar on your web page and let your users see Google Book Search results for search expressions that you define. Customize how the book bar should be displayed, and this wizard will write the code for you.
垂直配置か水平配置かを選び、抽出するためのキーワード、APIキー取得のためのURLを入力して生成ボタンを押すと埋め込み用のJavascriptコードが生成される。当ブログでも試しに貼ってみました(右下)。候補数次第で自動的にサムネイル・リンクが入れ替わる。クリックすると、Google Book Searchの該当ページに飛んでゆきます。和製本はダメなのが残念。

bookbar wizard

音楽でサビだけ聴かせるとか、友達に即リコメンとか、いろいろなAPIがもっと一般化するかもね。

一味違う議論

文化人類学をやっているカンサス州立大学のMichael Wesch助教授が、今年の1月31日"Web 2.0 ... The Machine is Us/ing Us"というビデオをYouTubeに投稿した(wmv形式の高画質版がMediaFireにある)。



これ、ウィチタ州立大学のTonya Witherspoon女史が書いた詩的な文が元になっているようだ。Transcriptはここ。このビデオ、あれよあれよという間に2月7日にはthe most popular video in the blogosphere に躍り出た。すぐさま、これにインスパイアされたKevin Hodgson氏(正体不明)が、Finding Words Inside of Image: An Undiscovered Countryという詩をGoogle Docs上で公開。mp3によるオーディオ版もある。YouTube上では3700を超えるコメントがついた他、いろいろな反響がビデオで投稿されているんだけど、秀逸なのがCoryTheRavenという方が投稿したこのビデオだ。



手書きでよくわからないところもあるけど大丈夫。ここにTranscriptがある。どっかの先生が「オレのInternet Communicationクラスの教材にしたぞ」なんてコメントに書いていて「このダイナミズムがすごーい」って思ったな。

内容については、Web 2.0時代になっていろいろ考え直さなきゃという問題提起に対し、コミュニケーションの本質は変わっていないとか、また伝達力とい意味ではリアルコミュニケーションとはギャップがあるよとか、VirtualRealityに向かう必然性やMatrixでしょ的な意見があるようで、もうちょっといろいろ読んでから追記します。日本では誰も取り上げていないようなので、とりあえず面白いことになってるよんという紹介です。

*Updated*
TMIU/Uには、ニコニコ動画じゃないけどアノテーション・バージョンがあるみたい。

Web2.0が結局何をもたらすかってことについては、Democracy Now!のスタッフ(xenophobia2006)が投稿したこれだろうとCoryTheRavenは締めくくっている。