Locationの時代

ブログの更新が滞っている間に盆も終わり。
「暴行された」とうそ 25歳女を書類送検 京都府警 - MSN産経ニュース:
男性は現場で「暴行していない」と署員に訴えたが、暴行の現行犯で逮捕された。翌31日に女が被害届を取り下げたため、同日釈放された。その後、問題の時間帯に男性が別の場所にいたことが判明。府警は8月中旬、男性に謝罪した。
最近は一人でいる人が多いのでこういうニュースによって将来に不安を感じたりもする一方で、アリバイ証明という意味では全く違う展開として、「ネットに自分の無実を証明させる」というのもアリです。無論、この手のサービスは手動でGPS情報を上書きする、つまり 「場所を偽る」機能があるので、公開されている情報ということではありませんが、内部的には本当の位置を記録していますからね。

今年に入ってというか、iPhone2.0以降加速してきてるのが、位置情報ベースのソーシャルサービス。Location-based social networkingと呼ばれているものです。去年の11月からアルファでテストをやってたYahooのfire eagleが今週正式公開しましたが、iPhoneアプリのLooptとかWhrrlとか、Brightkiteとかどんどん出てきてますし、LooptはローカルレビューサイトのYelpと組んだりもしている。fire eagleなんかは既に800以上のディベロッパがfire eagle連携を考えてるとかで、既にギャラリーには右図のようにアプリケーションが追加されていっています。この調子では、ここ1年の寵児であるTwitterも先行き不安、と思ったらVentureBeatがそういうことを書いていました。
Location, location, location: The iPhone with GPS nears » VentureBeat:
Twitter is the current leader in the micro-blogging/micro-messaging sphere, but if it doesn’t act soon to offer some sort of location capabilities, it will get left in the dust. Is anyone going to want to type out their location, when your phone can send it automatically for you?
Location-based social networkingというのは、利用者が「現在地から200m以内の飲み屋」を探せる一方で、広告プラットフォームとしても魅力、といったことは想像できる範囲。ただ、Google Maps Street Viewが嫌だというのと同じく、自分の位置情報についても「そんなの知らせたくない、知られたくない」という人が相当数居るであろうこともまあ想像できます。僕の場合は、いろんなものがネットで可視化されてゆく流れは止められないと考えたときに、「インターネットに積極的に自分をトレースさせる」という考えもあっていいというか、自分はある時点(年齢かな?)でそういう方向に行くんじゃないかとなんとなく予感しています。尤も、Gmailは使いまくりだし、写真もGoogle様に預けてしまっていますから、今でもそうだといえばそうなんですが。

ところで、ガラパゴス化してしまった日本の高価格カーナビは、Location-based social networkingで再起を図るっていう手があるような気がします。プライバシーを尊重したい人はそれなりに。でも公開するとその分いいことあるよ、っていうか。まあ、こういうのを考えるのは楽しい。僕的にはTwitterの次のキラーアプリはiPhone上のGPS+実世界RPGというか、「ん?オレの半径10m以内にMac使いが居る。どいつだ?」に一票。

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*Updated*
MacRumorsでは"Turn by Turn GPS Navigation for iPhone Coming?"と題して、iPhone2.1でカーナビみたいに音声案内するという話が掲載されている。MacDailyNewsでは"Voice-based GPS turn-by-turn directions for iPhone coming within three months"だから、3ヶ月以内?