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ブロガー行動規範の草案

Tim O'Reilly曰く、ブロガー行動規範の草案ができたようだ。合わせてこれに従った空間であることを示すバッジ(右図)も作られた。細かい説明は原文を参照願うとして、おおまかには以下の通り。
  1. 自らの言葉に責任を持ち、自らのブログにおける、基本的な礼儀標準を確認できないコメントを制限する権利を有する
  2. (本人に)直接言えないようなことはオンラインでも言わない
  3. 緊張がエスカレートしたら、公に応答する前にプライベートでつながる
  4. 誰かがアンフェアに他人を攻撃している場合は対応する
  5. 匿名コメントを許さない
  6. 荒らしは無視
  7. ブログ運営者がサービス条件をより精力的に強制することを奨励する
ご存知のように、今回の動きキャシーへの殺人脅迫に端を発したものだ。前回の記事でも触れたように、Timはブロガー行動規範策定のための呼びかけを行っていたが、BlogHer Community Guidelinesを参考にしつつ、Blogging Wikiaにおけるレビュー・プロセスを通じて、練り上げが今も行われている。Timによれば、レビューには一定の期間が必要なので、「まだ確定はしたくない」とのことだ。

6の「匿名コメントを許さない」は気になるところだが、「コメント者へは投稿前に有効なメールアドレスを提示することを要求する。ただ、実名ではなく本人を確認する別名でも許可する」とあるので、メールで連絡が取れる場合はコメント可能と解釈しました。


また、「何でもアリ」のサイト向けには、それとわかるバッジ(上図)と文章を掲示することを提案している。
This is an open, uncensored forum. We are not responsible for the comments of any poster, and when discussions get heated, crude language, insults and other "off color" comments may be encountered. Participate in this site at your own risk.

これは開かれ、無検閲のフォーラムです。我々はいかなる投稿者のコメントにも責任を持ちません。議論がヒートしたり、下品な言葉や侮辱、青ざめるコメントに遭遇するかもしれません。自己責任でこのサイトに参加してください。
ただ、大御所Timの呼びかけにもかかわらず、皆がこれに賛同しているわけではないようだ。
Deep Jive Interests » Why Are We *Still* Confusing “Blogging Code of Conduct” With “Having a Comments Policy”?:
So, is it important to have a Bloggers Code of Conduct? No. And the whole issue of civility and collegiality is only one aspect of it.
But should we all have a comments policy that is clearly written and understood? Sure.
Tony Hungは、「匿名コメントを許す、許さない」「荒らしコメントを削除する、しない」などポリシーをシンプルに掲げればいいだけ、BlogHeraldみたいにね。だいたい荒らすのはブロガーじゃないんだから、という意見。TechCrunchのMichael Arringtonもこれに賛同している

*Related Post*

連日の騒ぎ - キャシーへの脅迫

Blogosphereは、まさに昨日から今日にかけ、Kathy Sierra(キャシー・シエラ)に対する殺人予告で大騒ぎになっている。Kathyは、Javaインストラクターを教育するSun Microsystemsのマスタートレーナーで、JavaRanchの創設者。彼女はETechのプレゼンをキャンセルした。理由は彼女のブログCreating Passionate Usersおよび他の2つのサイト、meankids.orgとunclebobism.wordpress.comで行われた死の脅迫だ。
Creating Passionate Users: Death threats against bloggers are NOT "protected speech" (why I cancelled my ETech presentations):
I have no idea if I'll ever post again. I suspect I will. But for now, I have a lot to rethink.
そして最後に「ブログを止めようかなー」と。

ここから怒りや激励コメントが殺到。TechMemeでも怒涛の言及ブログの数々。中でも、Robert Scobleは大激怒。問題のサイトで彼や友人のことも話題になっていたらしい。そして「殺人予告や性的な攻撃などからオレ達は安全であるべきだ。特に他のブロガーからの!オレはKathyの記事を読んだあと病気になった。(しばらく)ブログは書かん!」と1週間の休み宣言。ただし、「インターネット・カルチャーにはうんざりだ」と言いつつも、
Taking the week off « Scobleizer - Tech Geek Blogger:
We have to fix this culture. For the next week, let’s discuss how.
と状況改善に向けた意思も表明している。

一方、Frank PaynterやChris Lockeを筆頭に、彼女を攻撃した疑いのあるブロガー達は他のブロガーやジャーナリストによって追求を受けている。そんな中、死を示唆するアイコラを投稿したJoeyと名乗る人間がKathy のブログにコメント。
Creating Passionate Users: Death threats against bloggers are NOT "protected speech" (why I cancelled my ETech presentations):
Kathy,
You are taking this entirely out of context. I am 'Joey'. You have my IP address and I'll gladly give you contact information.
「お門ちがいだ。自分はKathy ではなく、他の人に向けて言ったまで」ということなんだが、これが本当に本人が書いたかどうか定かでないし、とにかく火の手はまだ治まっていない。日本では、 i d e a * i d e aさんが昨日の時点で触れているのが最初みたい。いずれ、メディアがサマってくれることを期待しよう。

そういえば、3月23日の情報通信政策フォーラム(ICPF)で匿名実名に関する議論があったようだが、米国はインターネットに対する期待値の部分が大きいだけに、インターネットの良さをスポイルする動きへの怒りも一層大きいような感じだ。彼らのことだ。予防論やスルー能力というだけではなくて、具体的にブログをはじめとする各種ツールに、悪意をブロックするための何らかの取り組みが始まるのではないかな。

*Updated 3/29/2007*
今の状況だが、Chris LockeかAlan Herrellが背後に居たという話になり、Doc Searlsに送られたAlanからのメールが公開されている。なんとここで、IDをクラックされていたという告白。
The Doc Searls Weblog : Tuesday, March 27, 2007:
I am no longer me. My main machine despite my best efforts has been hacked, my accounts compromised including my email. and has been disconnected from the internet.
How did this happen? When did this happen? shit doc, i don't have a fucking clue. I thought i was pretty sharp. I guess not.
よって、なりすましによる第3者による荒らしかということで、Where do we go from here? (どうしたらいいんだよう)との展開。Kathy Sierraは依然、ブログを再開してはいない。


*Updated 4/1/2007*
以下の3つの展開を押さえておく。まず、SF Chronicleのスタッフによる記事。構造的な問題との認識だと思う。
ついで、オライリーが「ブロガーの行動規範」のための呼びかけを掲載。
そして、「ジャーナリズムがなぜ重要か」というタイトルで、公平さ・正確さ・責任能力を持たない人々が出版のような力を得ることの問題とジャーナリズムの存在意義について書いている(ブログを否定しているわけではないし、ジャーナリストも間違うことがあると断っている)。