Crisscross - ニホンノガイジンサンムケ、デスカ?

crisscrossCrisscrossというWebサイトがある。

Crisscross NewsとCrisscross Networkから構成され、Newsは参加型となっており、読者がコメントをつけることができる。Japanese Newsはどれも50個以上のコメントがついて活況だ。一方、Crisscross Networkは、読者が個々の目標や嗜好を共有したり、比較したりできるSNSのようなサイト。この手段としてタグ付けや写真、コメントが使える。感覚的には目的指向Flickrというところか?

興味を引くのはこのためだけではない。日本のニュースの英語サイトでもあるからだ。アイコンをクリックすると、日米両方のニュースを簡単に切り替えることができる。CEOのMark Devlin氏は、Crisscross株式会社だけでなく、日本における最大の英字媒体「Japan Today」のCEOでもある。彼はスコットランドのグラスゴー(社会科の産業革命で出てきたねえ)出身。経歴によれば、1989年に来日し、最初は英語教師やITコンサルタントをした後、1993年に奥さんのMaryさんと「Tokyo Classified」を発行。2000年には「Metropolis」という名前に改名し、いまや日本のNo 1英語誌だ。その傍ら、2000年9月には「Japan Today」というニュースWebサイトを設立。2005年12月に、対象を米国と世界のニュースに広げ、今の「Crisscross News」にしたそうだ。

ニュースサイトとして「米国と日本」中心のスタンス(2+α)をとっているところは意外とありそうでないように思う。普通は日本のみか、世界の中の"one of" としての日本。いずれ「米国と各国」になってゆくのだろうが、NewsVineのようなのがいいかというと必ずしもそう思わない。NHK改革の一環で外国人向け放送の充実が議論されているくらいなので、Crisscross Newsのような英語の本格的Webニュースは、貴重だと思う(ニュース・ソースは共同通信発が多いようだ)。
Crisscross - About Us:
Crisscross's aim is to provide news and discussion about world issues. With your help, will build our resources, commentary and analysis to allow you to further understand important events and issues in America and the world.
難点はNewsとSNSという異なるコンテンツが共存しているわりに、あまり関連性がないこと(僕はそう感じた)。日本に住むガイジンさんにとっては、このままでもAll-In-One的な作りでいいのかもしれないが、できたら分離した方がいいと思うのだけどなあ。Targetは日本人じゃない、と言われればそれまでだが。

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