阪急復活

プロ野球のことではない。ハイソな阪急神戸線が再び復活したというニュース。
ここんとこ財務状況で苦しんでいたせいで新型車投入は10年ぶりとのこと。その間にJRにさえ液晶テレビが付く始末。阪急神戸線は芦屋や夙川など山の手を走るのでキレイなんだけど、車両は最新鋭ではなかった。

鉄道マニアではないので型番を出すのは気が引けるが、今回投入されたのは9000系というやつで、液晶画面が付いてるっていうんだけど、そんなことは他でもやってるしどうでもいい。報じるべきはその質感なのだ。本当のお薦めは同系列の9300系。2003年から京都線(四条河原町-梅田間)の快速として走りだしているが、下記のWebを見てほしい。
間接照明、タイル調通路(他でもあるけど)、木目調肘掛などなど。乗っている人にはもはや日常の風景だろうが、出張ついでに関西に行った人は9300系、9000系に是非乗ってみてくだせい。あと外人さんかな? 特急料金払わなくても、日本ではこんな豪華な電車に乗れる......

でもやりすぎると日本人の異常さをアピールすることになることだってある。豪華さはまだしも、今以上に「清潔・潔癖」の方に振れるとね。抗菌・防臭シート(つり革)とか空気清浄機とかね。あまり日本全体がキレイキレイっていう価値観に染まりすぎるのも考え物...。


清潔文化の誕生
スーエレン ホイ Suellen Hoy 椎名 美智 富山 太佳夫
紀伊國屋書店 (1999/05)
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おすすめ度の平均: 4
4 「清潔」ってなんだろう
4 楽しいが、注が必要かと

梅雨明け

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両国橋近くで。

Fireworks

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2006隅田川花火大会

ヘリコプターが6~7機も飛んでいて、風情が台無し。周囲でも「撃ち落せ」とか言ってましたね(笑) 8月の東京湾大華火祭も同じだったら最悪。

ちなみに、東京湾大華火祭実施に伴う経済効果の調査【報告書】によれば、費用3.5億円に対し、近隣は9.4億円、全体でも73.7億円の経済効果とか。

BTTF Trivia II

またまたBTTFネタ。2月頃にBack to the Future Trilogyという記事を書いたんですが、その時に書き漏らした分ね。

結構有名な話ではありますが、異なる主役で2回撮影されていたという件。Michael J. Foxがマーティ役ではあったのですが、彼が同時にやっていた"Family Ties"というTVシリーズと撮影スケジュールがバッティングしたので、はじめはEric Stoltzがマーティの役となって撮影されていた。やがてMichaelがEricに取って代わったのですが、毎日のshowが終わってから車でスタジオに駆けつけ撮影ということで1日1~2時間の睡眠時間で頑張ったというもの。

これだけなら既知ですが、Eric Stoltz版のスチル写真が掲載されているサイト(www.bttf.com)があった。本家がアクセスできないので別のを探してたら、diggコメント経由でなんとイタリアのサイトにあることがわかった。それがこれ。
確かに本物っぽい。かなりいろいろなシーンがEric Stoltzでも撮影されていたことがわかる。全シーンではないにせよ、これはこれで見てみたい気がするな。

このEric Stoltzはmこの後もいろんな映画に出演してますが、最近どっかで見たなあと思って調べたら、The Butterfly Effectでも出てましたね。ケイリーの父親ジョージ・ミラー役。ロリコン異常者で、娘であるケイリーの裸をビデオで撮影するという設定。

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The man of golden reddit

ちょっとした実験というかイタズラで、Digg→Reddit→Digg→Reddit→Digg....となるような再帰リンクを貼ったJohn Graham氏。
John Graham-Cumming:
This afternoon I decided to play a little joke on Digg and Reddit by submitting a story about recursion that pointed from the Reddit story to the Digg story and back. Since Digg URLs are totally predictable it was possible to set this up by writing the Reddit story first (and they don't verify that URLs work) and the posting the correct Digg story with the Reddit link (which I couldn't predict).
この結果、似たようなサイトでありながらコミュニティの違いが浮き彫りになったという話。Diggは、彼のアカウントを使用禁止にしたばかりか、Digg Frontpageを検閲していることがバレバレになった(実際、多くの管理者を雇っているという噂)。一方で、Redditコミュニティからは"stack overflow"のロゴをプレゼントされ、最終的には、Golden Redditのアワードが与えられた。Redditの店(404 Not Foundだが愛嬌がある)で記念のTシャツを売れという話まであった模様。

reddit

John Graham氏は、Diggは無断でアカウントを使用禁止にしたばかりか、真面目な質問メールにも答えないということと比較して、Redditとそのコミュニティにはユーモアがある(Diggにはない)と断じている。

ま、どっちも言い分があると思うし、正しいとか間違っているとかの類ではないが、Redditってカワイイというかデザインセンスという面では、Diggの数段上を行っていることは確か。Spredditmascot archiveなんか見てると、日本人好みかな?

pressThumb

ちゅうわけで、redditボタンを追加しとく(ちなみにredditは日本語版もあります)。

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君のソフトはどれだけ電力を使うんだい?

久しぶりにDDJで面白い記事を読んだ。「The Future of Computing(将来のコンピューティング)」がそれ。
Dr. Dobb's | The Future of Computing | July 17, 2006:
Worries about runaway power consumption may replace concerns about speed on the next generation of CPUs
章立ては7つになっているが、大きくは3つのパートになるかと思う。かなり乱暴に要約してみるとこんな感じ。

ENIACに始まってコンピューターの歴史を辿りつつ、マイクロブレードで固められた最新型のデーターセンターまで紹介した後、スカラー・アーキテクチャなど内部構造に触れ、Cluster・Server・CPU・Core・Execution unitの5レベルでのマルチ化と統合が必要となってきている現実を紹介。ここらあたりから、"Software gets slower faster than hardware gets faster"というニクラウス・ヴィルト(そう、Pascalの発明者)の「Wirth's Law」の話に入る。本来ハードウェアの性能向上に伴って向上したはずのソフトウェアの効率が、開発者生産性を優先したために、犠牲にされたと述べている。GUIだのOOPだのは不完全な効率化のシロモノで、perlなんかのインタプリタ方式も悪。Vista OSに代表されるように新機能を加えて複雑性が増し、それを制御するためにさらに余計なCPU能力を使う、という矛盾をはらんでいるというところまでが第1幕。

第2幕は、コードの非効率性とは逆に、デスクトップレベルでは既にCPUはもう十分に速くなっているという話。VLIWはイマイチだが、マルチコア化は成功しており、IBMに至っては1024のコア・アーキテクチャ研究をアナウンスしたということで、問題はむしろI/Oやメモリアクセス速度になっていると指摘。Pentium4より低いクロックスピードのAMDが速い時代には、もはやクロックスピード向上というかCPUそのものが重要ではないのだと述べる。電力消費が大きく、発熱の多いXeonのような汎用CPUは、これからのデータセンターで主流になるマイクロブレードにおいては非常にやっかいな存在。GPU(グラフィック専用CPU)のようにSSLやDVD再生のための特定機能プロセッサが役立つとも言っている。

で、第3巻が結論なのだが、2つの理由、1つは「モバイル」、もう1つは増大するエネルギー価格や地球温暖化を背景にした「省エネ」によって、コンピューティングそのものに第3の評価軸が加わるだろうと述べている。で、本記事のタイトルのように「君のソフトはどれだけ電力を使うんだい?」となるだろうと(尤も、量子コンピューティングのような新技術が実用化されれば話が別だとは断ってある)。

さて、インテルとMSの共同戦線によって、18ヶ月で「性能2倍 or コストが半分」というムーアの法則が守られてきたわけだが、第3の評価軸も意外と無視できない。CO2排出権がビジネスになる時代だ。つまり売買できるということ。但し、このビジネスが成り立つのは今のところ京都議定書で取り決められたのは2012年までだ。もしも、デスクトップEXCELやWORDを低消費電力のサーバー駆動型サービスで置き換えれば(つまり企業内でPCを無くす事ができれば)、それだけで、CO2排出権を獲得してEEX(European Energy Exchange)あたりで売ることができるかもしれない。対象が企業コンピューティングというのがミソ(CO2の消費は企業活動の影響が大きい)。無論、CDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクト承認審査に通るためには、ノウハウを持つファンドや総合商社などに力を借りる必要はあるだろう。ベースライン消費を規定して、当該プロジェクトをやれば全体としてこれだけ消費電力が削減されるはず、モニタリングも赫々云々で問題ないですと事前に証明するのは簡単ではない。

Web 3.0、或いはWeb 2.0の究極はこれかなあ、とおぼろげに感じるところあり。Tim OReillyもここまでは考えてないだろう。それとも、そもそも米国は京都議定書に調印してないからなあ。でも、Googleは排出権ビジネスを考えているかもね...。

そんなことを考えていると、こういう記事も少し気になるね。

Related Post:
ちょっと関係あるな、ということでこれも。


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ツルツルした客に気をつけろ

おじさん、アンタのことじゃない。Jerryfish - クラゲです。「ツルツルしたお客さんがろ過装置でブロックされたとき....」という言い方がいいねえ!
CNN.com - Jellyfish slow Japanese nuke plant - Jul 20, 2006:
The water intake at Chubu Electric's Hamaoka power plant in Shizuoka prefecture, about 150 kilometers (90 miles) southwest of Tokyo, stopped automatically on Wednesday when the slippery customers got blocked in a filtering device.
浜岡原発に大量のクラゲが押し寄せて、出力低下をせざるを得ない羽目になったというニュースが19日に報じられた。蒸気冷却用の海水取水槽のごみ除去装置にクラゲが付着したためとのことなのだが、「クラゲによってこんなことになったのは初めてだ」と中部電力のスポークスマンは語る。原発は昨日今日始まったものではない。クラゲは太古の昔から居る。ちょっと調べてみると、どうやらこれが背景にあるような気がする。
クラゲ:今夏の大量発生を警戒、求む情報--県水産技術センター呼び掛け /岩手:MSN毎日インタラクティブ:
県水産技術センター(釜石市)は今夏、巨大なエチゼンクラゲの定着と沿岸水域に生息するミズクラゲの大量発生を警戒して生息調査を始めた。いずれも大きな漁業被害が予想されるため、漁業関係者に情報提供を呼びかけている。
クラゲってカワイイと思ってるでしょ。それはたぶんミズクラゲで、体長15~30cm。エチゼンクラゲは体長1m以上にもなるらしい。

echizen jerryfish
(source : http://www2.pref.shimane.jp/suisi/ik/etizen.html)

全然カワイクないぞ、これ。エチゼンクラゲは中国や韓国の沿岸で発生するそうで、稚クラゲは水温が3~4℃で死んじゃうんだけど、温暖化の影響で海水温度が上がり、生き延びていてこれが成長すると恐いらしい。そら、1mのクラゲがウヨウヨしだしたら漁業やってる人もたまらんだろう。泳いでいる人も、気が付いて横にこんなのが居たら「ぎゃああああ」とパニクって溺れる。

幸いにも食用クラゲだそうで、日本人はマグロ並みにクラゲ食べまくるしかないのかもしれん。クラゲにトロとか中落ちとか頬肉とかはあるのだろうか? そこで飲食業界の方々にお願い。日本のために多様なクラゲメニューを考えていただきたい(笑) ダイエットにもいいだろうなあ。

Preemptive or Non-Preemptive

こんなところで「プリエンプティブ」という言葉を聞くとはっ!

中国在住の商社マン、泉さんの国際派時事コラム・商社マンに技あり!7/13付日記にあった、これは使える! Pre-emptive kowtow
Pre-emptive kowtow = 先制土下座
だそうだ。ここでは先月のWSJの記事ってあるけど、1年前に既に記事になってる。資源系をやってる人には常識なんだろうが、僕的には「へぇ、中国とオーストラリアの関係ってそうなのか」って感じ。
Michael Danby - Member for Melbourne Ports:
Canberra’s vacillation over Chen has led to popular unease about Chinese communism, yet Downer’s unnecessary weakness follows a consistent pattern. It began with the “pre-emptive kowtow” to President Hu Jintao with the ban on China democracy activists from the public galleries of Parliament, continued with Australia’s noticeable silence over the overvalued yuan and over the sale of European high-tech to the Chinese People’s Liberation Army and culminated with Downer’s strange announcement when in Beijing that Australia might remain neutral if our ANZUS partner was embroiled in war over a Chinese attack on Taiwan.
このブログを読んで下さる方にとっては、プリエンプティブといえば半数はこれではないかな? Windows NT出た頃によく話題になりましたね、この言葉。

ま、普通は土下座するにしても「Non-Preemptive kowtow」だろう。「いやいや土下座」。一体、日本人の何%が一生のうちに土下座を経験するのだろう? する人はきっと何度もするんだろうなあ。僕は1回だけある。理由は明らかにできないけどね。

いつかのときのために知っておいて損はない?ビデオがこれ。

Bush & Blair Raw & Uncut



チト古めのネタだが、G8サミットにおいて、ブッシュ大統領がマイクのスィッチが入っているのを知らずに4文字語を言ってしまったというやつ。

Transcriptも速攻でアップされましたね。

domain names Google owns

Googleが取得しているドメイン名の一覧。520とあるが、コメント欄で漏れも指摘されていて、逐次Updateされている模様。
gdrive.comなんかはいいとして、
  • globalgamerscenter.net, globalgamers-center.net, globalgames-center.net
  • googlemagazines.com, googlepapers.com, googlejournals.com
あたりは気になる。

インドでBlogspotがアクセス制限 (Updated)

インドの一部で、Blogspotがアクセス制限されているようで、一部でかなり騒ぎになってきている。
はっきりしたことはまだわからないが、政府がテロリスト対策として一部のISPに制限を指導した模様。Blogspotだけでなく、Typepad, Geocitiesも制限されているみたい。BoingBoingやredifも今日になって報じている。diggはまだ15そこそこ。
Boing Boing: Report: Indian gov blocks Blogspot, Typepad, Geocities blogs:
India's Department of Telecommunications (DoT) passed an order to ISPs Friday to block several websites. The list is confidential. Indian ISPs have been slowly coming into compliance. SpectraNet, MTNL, Reliance, and as of Monday afternoon, Airtel. State-backed BSNL and VSNL have not started yet but likely will soon. The known list of blocked domains is *.blogspot.com, *.typepad.com and geocities.com/*.
Are ISPs blocking blogs?:
Bloggers in India are getting together to protest against the sudden blocking of popular Google-owned blog-hosting site Blogger by some Internet Service Providers (ISPs) like Spectranet, Mahanagar Telephone Nigam Limited (MTNL), Reliance Powersurfer, Airtel Broadband and Sify.
顛末がわかったら追記します。

*2006/7/18 22:00 (JST) 追記*
上の記事は昨夜書いたのだけど、1日経った今でも、米国メディア、そしてそれに追随している日本のメディアもまだ報じていない。何故だろう?
Neha Viswanathan氏のブログコメント欄にあったが、政府が特定のブログを遮断しようとしたのか、手当たり次第なのか、意図はわからないとのこと。Google GroupのBloggersCollectiveが遮断の回避策含め、主たる議論の場になっている。

そういう議論とは別にdiggコメント群では、そもそも論として人口の多さに比例して、インターネットアクセスを含めた「自由」の制御(統制)は難しくなるという意見があり、むしろこちらの方が目を引く。10億を超える人口をどうやって、一定の秩序ある形に保つのかは、1億2億3億程度の人口の国の指導者の想像を超える。ましてや、一般大衆はどうか。これは理想論だけではなかなか突破できない壁だ。例えば、中国・インド等の国の全員が我々と同じような生活水準になったとする。資源はどうなる?どうやって国民を食わせる?ま、そういったことだろう(テロリズムを容認しているわけではないので、誤解なきよう)。

*2006/7/20 23:00 (JST) 追記*
NYのインド領事館が、米国時間19日の時点でまもなく(48時間以内との話)遮断は解消されるとの説明を行った。
Google Groups: BloggersCollective:
The matter was immediately taken note of by our CERT (Computer Emergency Response Team) and the Department of Telecommunications (DOT) was informed of it. The DOT took up the matter forthwith with the search engines and instructions were also issued to all
Internet providers to block the two impertinent pages. Because of a technological error, the Internet providers went beyond what was expected of them which in turn resulted in the unfortunate blocking of all blogs. Department of Telecommunications have now clarified the issue and the error is being rectified and it is expected that normalcy in respect of blogs will
soon be restored.
2つのページを遮断しようとしたが、技術的な誤りによってISPが全ブログを遮断してしまったらしい。Rediffによれば、サイトが17あって、IPアドレスによる個別の遮断はAnonymizerによるアクセスが行われていたので無理と判断し、列挙されたサイトの下りのトラフィックを遮断することになったとか。そこでさらにISPの技術的ミスでドメインごと遮断となった模様。

うーむ、オチとしては面白くないなあ。インドは中国とは違うということか。

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Googleが12の特許を明らかに

詳細はあとで。
経産省の日の丸検索エンジン開発プロジェクトは、検索エンジンとしての成功とは関係なく、研究段階で得た知財の保護という目的で重要だな、やっぱり。
New Search Patent Applications: July 11, 2006 - Google Patent Filings by the Dozen:
Twelve Google patent applications where published this past week, including seven that focus upon geographical information and local search.

Fun

うまく表現できないのだが、面白い。
何故か、ホイチョイ・プロダクションズを思い出すんだな、これが。
いちおう、R18ということで。Wariningを読んでおいてくだせい。

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ナントカの遠吠え?

「5年のうちにJ2EEは21世紀のCORBAになるだろう」とBurton Groupのシニアアナリストである、Monson-Haefel は茶化す。人々はJ2EEを見てこう言う。「J2EEの時代はあったが、複雑になりすぎてもはや誰も使わないのだ」。
Analysts see Java EE dying in an SOA world:
'In five years, Java EE will be the CORBA of the 21st Century,' Monson-Haefel quipped. 'People will look at it and say, 'It had its time but nobody uses it any more because it was too complicated.' '
SOAがその理由だそうだ。曰く、J2EEはSOAを考えて作られていない。得意なOO(Object Oriented)はSOAでは必須ではない。Java VM(仮想マシン)はポータビリティ(可搬性)のために考えられたが、SOAで大事なのはInter-Operability(相互運用性)だ。N+1階層に基づくフレームワークが作れたり何でもできるけど、結局は複雑になりすぎた。EJB/Servlet/JSP、どれもSOAと調和しない、J2EE5.0は終わりの始まりだ、といった調子。

5年前なら多少は興味を引いた記事かもしれない。BEA, IBM, ZapThink, OMG...このSearchWebservicesというサイトで見かける名前は、今の僕らが追いかけている名前ではないだろう。正直、SOAがJ2EEを貶めているって構図はどうも、ねえ。

僕的には、J2EE5.0が終わりの始まりかどうかはともかく、"SOA: dead man walking" です。まずはオノレを心配せんかい、と。

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Colbert is WOWrrying about the World Cup is over and...

あ、Colbertと思ったら...FIFAワールドカップ・ネタだ。「みんな忘れてるだろ、イタリアに負けてないのは俺たちUSAだけだ。USAはCO-CHAMPIONS(共同優勝チーム)だ。優勝カップの半分は俺たちのもんなんだ」ってさ。

この軽妙さがいいのか? アメリカならではって感じがするな。"you know what I'm WOWrrying abouts..."って(汗)



しかし、YouTubeとしては、The Colbert Report - 2006.07.10 - Amy Sedarisの方が話題になっているな。Amy Sedaris(エイミー・セダリス)はStrangers with Candy(Trailer, 日本未公開)で、Colbertと共演。

colbert

この映画は1999年~2000年頃のカルトTVシリーズを映画化したもので、元麻薬患者であり、前科のある46歳の女がハイスクールに入学するという設定だそうだ。いろいろやってるねえ、Colbertも。

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IE share has fallen below 80% in US

OneStat.comの発表によれば、米国でのIEのシェアは80%を割ったようだ。世界平均では83.05%。
BetaNews | Firefox Usage Passes 15 Percent in US:
Internet Explorer use worldwide has fallen below 80 percent in the United States to 79.78 percent, according to OneStat, although IE still accounts for 83.05 percent of the browser market globally. British Web surfers are the biggest IE users, giving Microsoft's browser 86.23 percent of the market.
具体的な調査結果はここだ。IEを最も使用している英国で86.23%とあるが、日本が調査結果にないので最大手が英国かどうかはなんとも言えない。IE使用率低下の原因は勿論、Firefoxの躍進にある。

日本でも、
などと拡大を目指しているわけだが、Firefoxを究める256のテクニック (単行本) の著者の方が「秋葉原でFirefoxのCD-ROMをばらまいてきた」と書いている一方で、Slashdot.jpにおけるスレを読むと、逆説的にまだまだ拡大の余地があると思える。

オタクを含め、IT先端人口は考えているより遥かに少ないのだろう。『「Web 2.0」の利用者は53651人』とsatomi氏が記事にしたような部分もそうだし、実際周りを見ても、必要以上に道具としてのPCやブラウザにこだわらない。会社が決めたもの、最初から入っているものを使うだけの人々だ。先日、初心者向けTIPSとして「Ctrl+C」とか「Ctrl+A」といったショートカットネタを記事提供したら「へぇ~」という反応。「Windowsキー+D」は「おおっ!」(笑) ま、そんなもんです、フツーの人々は。

700万人が2ちゃんねらだといわれているようなので、仮にこの人達がPC関連情報に敏感で、全員がfirefox派になったと想定する。国民2人に1人はパソコンを持つ時代なので、PC人口、つまり母集団を6000万人とすると、firefoxユーザーは11.7%だ。ま、テキトーな計算だが、firefoxを20%のシェアにするだけでも結構大変だろうなということが想像できる。

企業向けは最初から狙っていない気がするので、個人向け拡大ということでは、iPodを日本で成功に導き、昨日電撃退任を発表した前刀禎明氏に登場願うべきかもね。


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1966年7月17日

1966年7月17日、今から40年前に放映開始にウルトラマンの放映が始まった。あと5日だ。40周年ということで、気が付くといろんなイベントが予定されている。Setagaya Literary Museum(世田谷文学館)で、7/15~9/10の間、第8回世田谷フィルムフェスティバル「不滅のヒーロー・ウルトラマン展」が開催される。
不滅のヒーロー・ウルトラマン展:
困難に立ち向かう勇気
仲間といる喜び
夢見る楽しさ

みんなウルトラマンから
     教えてもらった
この催しに関連して、asahi.comには『人気1位は「ゼットン」ウルトラマン誕生40年』という記事が出ている。並行して、川崎市多摩区の岡本太郎美術館でも、7/11~9/24の間、
岡本太郎美術館:
企画展  ウルトラマン誕生40年の軌跡
ウルトラマン伝説展 The Legend of Ultraman
が開催される。こちらもイベントが盛りだくさんで、7月30日(日)には桜井浩子(フジアキコ隊員)司会、ゲスト:飯島敏宏(監督)・黒部進(ハヤタ隊員)という顔ぶれでトークショーが開催される。

記念コインなんかも出ているな。ちなみに、「1 オンス・カラー金貨<必殺!スペシウム光線>」は、157,500円。
泰星コイン株式会社 ショップ ウルトラマン40周年記念コイン:
このコインはウルトラマン誕生40周年を記念し、オーストラリアで最も古い歴史を誇るパース造幣局が鋳造、株式会社円谷プロダクション監修のもとツバルより『ウルトラマン40周年記念コイン』を日本限定で発行致します。
書籍も出た。現在売り切れで入荷待ち。

ウルトラマン誕生
実相寺 昭雄
筑摩書房 (2006/06)
40周年ということで盛り上がるのはいいとして、NTT東日本が専用ドメインでフレッツ加入者向けのコンテンツを展開するわ、最新作「ウルトラマンメビウス」の製作発表会でウルトラマンがタキシード着て勢ぞろいするわ...。このあたりまで来ると、円谷プロって、ウルトラマンのファンの気持ちがわかっていないのでは?という気がしてくるな。

D-word



IIIまで出演したんだから、ついつい叫んでしまうのも無理はないか。The Frighteners(邦題=さまよう魂たち)の撮影と、車を運転中の2場面での例のセリフ。愛すべきキャラかな。
BBC - Movies - review - The Frighteners: Director's Cut DVD:
On disc three Jackson guides us through a 17-minute reel of deleted scenes. He explains that subplots involving The Gatekeeper and The Judge had to be cut because, while they were funny, they 'didn't make a lot of sense'. For brilliant comic relief check out a generous 16-minute blooper reel where Michael J Fox repeatedly embarrasses himself by shouting the name 'Doc!' during his frantic scenes with The Judge - obviously reliving moments from Back To The Future!
パーキンソン病にかかっていたMichael J. Fox(MJFと略すらしい)だが、声優としては活動していたようだ。最近はテレビにもゲスト出演したりしている。インタビュー・ビデオもあるね。2003年~2005年あたりの近影はこちらへドゾ。

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GoogleがバイナリをLinkするワケ

Googleの検索結果画面だが、何か変だと思わない?

google_result

Googleが.exeなどのバイナリ・ファイルを参照している(中身を解析している)証拠だ。"size of stack reserve"を検索してみれば同じような画面が表示されるはず。

検索エンジンのロボット(クローラー)が巡回サイトの何をアクセスするかは実質的に紳士協定と言ってよい。robots.txtをWebサイトのURLの然るべき場所に配置して、検索エンジンの対象にしない方法はあるが、それはロボットであるプログラム次第だ。アクセスを許されたディレクトリ内であっても、どのようなファイルが実際にインデックス化のためにアクセスされるかはロボットによる。

Googleは、拡張子が何であれ悪意のあるファイルがインデックスされないように中身を解析した上で検索結果に反映させていることがわかる。Webアクセス・フィルタリングの製品である、WebsenseはGoogleのこのバイナリ検索結果を使って、BagelやMytobといったマルウェアを含むような危険なサイトに関する情報の精度を上げているそうだ(具体的にどうしているかは明らかにされていない)。が、いずれにせよ、バイナリファイルが「表示される」ことはバグであるようだ。
PCWorld.com - Google's Binary Search Helps Identify Malware:
Thousands of malicious Web sites pinpointed thanks to a little-known capability in Google's search engine.
一方で何人かのブロガー達は、悪意のある人間がある種の共通キーワードを用いて、Googleのこのバグ(?)を意図的に利用してマルウェアのバイナリをインデックスさせ、ダウンロードさせようとするかもしれないと指摘している。もちろん、検索結果をクリックするだけで単純にバイナリが実行されることはなく、「バイナリ・ファイルですが、実行しますか」という主旨の警告ダイアログが表示されるので、それほど危険ではないという意見もある。

Googleはこの現象(検索結果に表示されてしまうこと)を「時々あること」と認めており、防御する努力をしていると述べる。単純なミス? いや、そうではないかもしれない。Computer Sciences Corporationの研究者で、Google Hacking for Penetration Testers等の著者であるJohnny Long氏(O'Reiily's description)は「彼らは(高度な)ファイル検索サービスの準備をしているのだ」と言う。バイナリ・ファイル解析は単純なセキュリティ向上ではなくて、将来、「何でも見つけることができる」ようにするためのものだと。なにせ、Googleロボットが訪れているところは、宝の山なのだ。

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鬼灯市

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毎年7月9日と10日に東京浅草寺で開催される、ほおづき市(ほおずき市、鬼灯市)。
四万六千日(しまんろくせんにち)と呼ばれ、四万六千日分お参りしたのと同様の功徳を得られる → (゚Д゚)ウマー、という短絡的な発想で行ったことはいうまでもない。

The Hozuki Ichii, or Ground Cherry Fair, is held on July 9th and 10th every year at Sensoji Temple, Tokyo.

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ガンバレ、日本のベンチャー

頑張れ!と応援したくなるような日本の企業のニュース。e-trees Japanは、ハードウェア化されたWebサーバ-を製品化したベンチャーさんだ。
「もう負荷分散は必要ない」---1台で同時50万接続のWebサーバーが登場:ITpro:
イーツリーズ・ジャパンは,専用LSIを用いたハードウエア処理によって,高さ1.5Uのきょう体1台で50万接続まで可能なWebサーバー専用装置「freeocean」を,2006年7月中旬に出荷する。
苦労談がJANON(JApan Network Operators' Group=日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ)のセミナーにおける、「LSI Web Serverについて」というセッション・メモ及びプレゼンPDFとして公開されている。特にプレゼンPDFは技術者なら必見だ。

彼らのビジョンに書かれている、10年後の内容が微笑ましい。頑張って欲しいなあ。Googleはこれを買うかもなーと思ったりもする。消費電力面とか恐らく彼らこそ一番メリットを享受できるはずだからね。

ところで、強烈なトラフィックが捌けても、最終的にはデータベース・トランザクションを処理できなければならない。この領域は5年くらい前からOn Memory Databaseのような高速化手法が出ていたが、更新が苦手だったのと容量の問題で、キャッシュ機能付きの商用データベースの代わりに使うところまで至らなかった。僕もその昔、とある大手サイトで採用を検討してもらったが、前述の理由で却下された経験がある。しかし今は事情が変わってきたようだ。
SQL互換性向上で浮上するオンメモリーDB:ITpro:
オンメモリー・データベースがシステムの中核データベースとして浮上してきた。データ更新処理が可能な製品が増えてきたからだ。リレーショナル・データベースとの互換性が高まったことも大きい。ハードによる性能解決の代替案としての導入が増えそうだ。
Web 2.0と言えば、LAMP(Linux,Apache,MySQL,Perl/PHP)。少なくとも顧客接点部分では、ここにOracle, IIS, SQLServerが食い込むというより、ハードウェア化されたものがメジャーになる気がする。性能も信頼性も可用性も高く、ROI (Return On Investment)も良いだろう。もちろん、ERPやBI(Business Intelligence)のような領域のインフラは別だろうけど。

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YouFS(alpha) has been launched

3月に紹介したことのあるYouOSがFile Systemを実装したようだ。名付けて"YouFS"。着実に進化していっているようだ。5月から開発者ブログも始まっていて、そこでこれを知った。
The YouOS Blog » Blog Archive » YouShell now has a file system (YouFS alpha):
We’re beginning to roll out “YouFS”, a file system for your files wherever they might be.
そんな中、Slateが"Where's My Google PC?"とYouOSを取り上げたので(取り上げる時期がかなり遅い気がするが)、今日はかなり混んでいた模様。
Where's My Google PC? - It's coming. It'll be great. You'll hate it. By Paul Boutin:
It makes sense for Google to develop a Web-based PC. To be clear, a Google PC needn't involve a new gadget like the 'thin client' gear of the 1990s. Every computer in the world is capable of running a Web browser. We might not realize it, but we all already have Google PCs.
起動が遅いとか、まあいろいろあるけど、YouOS自体がまだAlphaなので誰もそのことは文句を言わない。Shell, Chatなどの定番アプリケーション以外に、RSSを表示する機構があり、YouTubeやFlickrなどのエントリを表示させたりもできる。追加されたFile Systemを少し試してみた。日本語名のファイルをアップロードしたが、File ExplorerやShellでも一応ちゃんと表示されているし、クリックすると中身を見ることができた。

YouFS

Slateの記事だが、YouOSを題材にして、Google OSがブチあたるであろう壁について言及している。別に新しいことを言っているわけではなくて「ネットの向こうに自分のデータを預けられるか?」という、前から繰り返されている問い。その意味では少しがっかり。この問いのことは他のブログやこのブログでも何度か取り上げているくらいだしねえ。

ところで、確かに「人々は大事なデータは預けない」という話が多勢を占めそうだが、例えば「データ」を「お金」に代えて考えてみる。箪笥貯金をするのは勝手だが、ある規模のお金は銀行に預けてるでしょう、こんな低金利の時代でも。

で、それは何故?
  1. 安全に管理をしてくれる
  2. 必要なときは、通帳かカードがあれば全国どこでも預けたり引き出せる
  3. (少ないが)利息(利点)がつく
まあ、こんなところか。これって「お金」が「データ」に代わっても成り立つ構図ではないかと思えなくも無い。将来のGoogleを例に考えてみる。
  1. 発電所を備えた設備で、完全な暗号化を施した状態で保管してくれる。データのバックアップもちゃんとしてくれている。
  2. 必要なときは、ブラウザがあれば全国どこでも(データを)預けたり引き出したり消したりできる
  3. Google Checkoutを使ったお買い物で3%割引が適用される(例えばの話)
  4. さらに会社は「Do not evil」を理念に掲げている。米国SOX法(Sarbanes-Oxley Act)もクリアしている(財務諸表の数字に影響する制御対象において、ビジネス継続性対策、セキュリティ対策、運用管理や変更管理が、外部監査結果では一定レベル以上で行われているということ)
どうだろうか?

「大事なデータはCDやDVDに焼いたりして耐火金庫に保管する!」
それもまあいいだろう。でも20年後、そのフォーマットはサポートされているだろうか?

「信用できるのは紙だけだ!」
うーん、そうかも。でも燃えてしまえば終わり。

「アメリカには預けたくない!」
ふむふむ。しかし日本にも悪い奴は居る。

こう考えてゆくと、ネットの向こう側に預けるかどうかが問題なのではなくて、「信頼を置ける手段(および企業)かどうか」が問題なのではないかという話になってくる。さらに僕は内部統制やCSRの話って微妙にこのあたりに絡んでくるなーと常々思っている(なので、ちょくちょく取り上げているのですが)。

うっ、YouOSからかなり離れてしまったな....。ところであなたは「大事なデータだからこそGoogleに預ける」って気になるだろうか?

僕は....うーむ、大事なデータなんて実は無いような気がする(汗)


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The Light-Saber Kid

Star Warsファンなら、Ryan Wieber氏という人を知っているかもしれない。彼は7歳から、祖母のPanasonicのVHSビデオを使ってアマチュアとして映画を撮っていた。12歳の時、彼はジュラシックパークの続編「Paleolithic Park」でアワードを受賞。

RYAN WIEBER


RYAN WIEBER

そして彼はいつの日か、Adobe社のAfter Effectsを自由自在に使いこなすようになった。圧巻は下の"Ryan vs. Dorkman"だ。これは彼が19歳の時に作ったものだそうだ。ジョージ・ルーカスが作ったIndustrial Light & MagicのVFXと比べても遜色はない。勿論、最初のStar Warsが出た1977年にはAfter Effectどころかワークステーションも無い時代なので、実現方法は全く違う。それでもアマチュアが1人でこの完成度ほぼ同等のものを作り上げるというのは凄いことだ。



これがインターネットで公開され、彼はあっと言う間にその世界で有名になってしまった。いくつかの短編映画での共同作業を経て、彼はStar Wars関係のビデオゲームを手掛けるLucasArtsにスカウトされ、2003年に就職。なんと19歳でだ。映画じゃなくて何故ビデオ?という問いにはこう答えている。
Youth's career at lightning speed / LucasArts snaps up San Jose high school graduate to create special effects professionally for its video game battles:
'When this opportunity came up, it would have been stupid not to take it, ' he said. 'True, eventually I would like to be working on film projects, but for now, I've got a hell of a day job until I start trying to work on my own bigger film projects or move into that field.'
...
'I'm learning tons and making art, which is what I want to be doing in the end. This is just a different branch of the same tree,' he said.

ライトセイバー(Light Sabers)シリーズなど、彼が作ったVFXのアーカイブをここで確かめることができる。他にもチュートリアルを公開してくれている。After EffectsとPhotoshopを使って、いろんなVFXをどうやって作っているかが解説されており面白い。僕が気に入っているのはProject White Rabbit。ここではStar Warsではなくて、The MatrixのVFXを再現している。

就職はしたが、プライベートの活動もまだ続いている。現在は"Ryan vs. Dorkman 2"の企画が進行中のようで、8月の終わり頃には完成するとか。

今はYouTubeやGoogle Videoを筆頭に、自分の才能を世に問うことが本当に簡単になった。音楽や写真なんかもそうだろう。問題は著作権みたいな部分だが、日本にはかのJASRACがあるわけで。1億総表現社会を目指すには、まずコイツをなんとかしないとねー。


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Signs

北品川の帰りに寄ったsurou tsukishimaにさりげなーく置いてあった。世界の道路標識を集めた本でなかなか面白い。いくつかのショットをここで見ることができる。米Amazonでは$17.59なのに、何故かアマゾン・ジャパンでは987円と激安。
TASCHEN Books: Pop Culture - All Titles - Signs - Facts:
This book features an amusing collection of signs from around the world.


このTaschen Booksという出版社が出している本って、アート系の方にはなかなかヨサゲかも。

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北品川と坂東太郎

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はてな時代に何度もブログに書いていたように、僕はこっちに来てかなり蕎麦好きになってしまった。今日は雑誌においしい蕎麦屋(しながわ翁)があるというので、北品川まで出かけたのだが(僕が蕎麦好きなのはかなり頻繁に書いている)、お目当ての蕎麦屋は夕方まで休憩時間。しかし、これが結果として思わぬ発見をすることになった。

それは北品川という町自身。東海道五十三次は日本橋から始まるが、北品川は最初の宿場町として栄えたところだ。今は長い商店街が続いている。宿場町だったことを売りにしているようで、レトロな雰囲気が結構残っている。東京都内というよりもどこか地方都市に迷い込んだような感じだ。東海道五十三次に関して網羅的に解説してくれているのが次のサイト。
他には、今年4月~6月にかけて、東海道五十三次を岩本輝雄さんという方が実際に歩破していて、NHK BSのサイトで日記が公開されている。
街道てくてく旅 ~街道てくてく旅日記~:
街道の旅は、時間への旅でもあります。乗り物は使わず、歩きます。旅人の目に映ったものや肌と舌に感じたものすべて、歩く道のりでの想い、そうしたものの総体で「街道を歩く」楽しみを満喫します。
旅人・岩本輝雄の旅日記もお伝えします。
こういうのを読むと、よくありがちなハコモノによる点の地域活性化ではなくて、線や面として大きな青写真に基づいた活性化ができないものかと考えてしまう。昨日、日本が少子高齢化世界一だと発表があったが、減る人口と財政難の中、個々の自治体がなんとか活性化しようったって限度がある。もしクルマが通らない今風の東海道五十三次が整備されたら、定常的に賑わうだろうし、僕も歩いて旅してみたいと思うけどなあ。

下は目黒川沿いにある荏原(えばら)神社。鳥居の下の丸い注連縄が珍しい。何の意味なのかよくわからないが、これをくぐって参拝をした。

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商店街の途中には「昭和ネオン高村看板ミュージアム」というのがある。生憎、平日以外は予約制みたいでこの日は見れず。Webサイトを見るととっても面白そうだ。そのうち再訪してみたい。

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小粋な観葉植物の店(花の店leafさん)。看板がいいね。

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蒲焼の匂いにつられて入ったうな泉さん。鹿児島県大隈のうなぎと「坂東太郎」の2種類がある。今回は「内地最後のやつだ。こんなの他にねえよ」と、ご主人お薦めの「坂東太郎」をいただいた。

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坂東太郎とは本来は利根川(Tone River)のことだったり、入道雲のことを指すが、これは「坂東太郎®」というブランド鰻。これは下利根川の天然鰻に近づけるために、そこで採れた小魚を食べさせて養殖したブランド鰻だそうだ。坂東太郎®が卸されている店は他にも何店舗あるが、それほど多くない。天然鰻は滅多にお目にかかれないしそもそも独特のクセがあるので、高級料亭でも行かない限りは実質はこれが口に入る最上級かもね。いやあ、確かにおいしゅうございました。

ちなみに、川の名前としての坂東太郎のことだが、このように人間以外の動物や無生物・行為などを擬人化する呼び方を擬人名(ぎじんめい)と言う。筑後川は筑紫二郎、吉野川は四国三郎と呼ばれている。入道雲も、坂東太郎、石見(いわみ)太郎、安達太郎、丹波太郎、奈良二郎、和泉小次郎、筑紫二郎、信濃太郎、豊後太郎、四国三郎、上総入道という擬人名が土地土地によってあるようだ。さらに、擬人名は日本だけではない。アメリカ合衆国をLady Liberty, Uncle Samと呼ぶようにAnthropomorphism(擬人観)、National personification(国の擬人化)として世界で一般的なようだ。


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Custom HelloKitty Stratocaster

昨年末にハローキティのエレクトリック・ギターが出るという話があって、サンリオのメディアやOh!Gizmoなどで紹介された。プレスリリース曰く、
SANRIO Signs Agreement with Fender for Collection of Musical Instruments:
"By teamingup with the Hello Kitty brand, we hope to show young women just how much fun playing the guitar can be."
だそーだ。米国フェンダー社のスクワイア(Squier)ブランドから$230で発売されており、国内でも山野楽器が39900 円で販売している。サンリオはいろいろな会社と契約しているので、ギター+キティちゃんというのはそれほど珍しいニュースではない。

でも今回のはちょっと、いや、かなり特別だ。
「ハローキティ・フェンダーギター特別モデル」「さんりお in 江戸」で限定1本販売:
株式会社サンリオ(本社:東京都品川区、社長:辻信太郎)と株式会社三越日本橋本店(東京都中央区、店長:谷北陽一)はフェンダー・ミュージカル・インストルメンツ社(本社:米国アリゾナ州スコッツデイル 以下米国フェンダー社)製の高級手工芸品エレキギター「ハローキティ・フェンダーギター特別モデル」を米国フェンダーギター日本総代理店の株式会社山野楽器(本社:東京都中央区、社長:山野政彦)のご協力により、7月25日~31日に日本橋三越本店で行われるイベント「さんりお in 江戸」で限定1本販売いたします。
写真見てびっくり。キ、キ、キティがインレイ(象嵌細工)加工されているやないか!(汗) スペックも凄い。エボニー(黒壇)の指板もいい感じ。価格はなーんと252万円(US$22,000)だ。Todd Krause氏による限定1本というのが入手の困難さを予感させる。とりあえず、7/25~31に日本橋三越に行って見て来ようっと。

Joi Ito's Webに、Hello Kitty has a blogって記事があって、なんか書いてあるかなーってサンリオブログを見てみたんだけど、あんまり更新されていないのがちと残念。

[Guitar][Cool][HelloKitty]