悪魔の証明をするのは誰か

事前に納豆を扱う内容を業者にリークして大量販売を仕掛け、業者とツルんでいるのがバレバレの「あるある大辞典」もついに化けの皮が剥がれてきたようだ。謝罪内容を読めば確信犯であるのはすぐわかる。当然、今回だけではないとい推測はすぐに成り立つのだが、総務省はどこまでメスを入れるのかな? 世間では不二家があれだけ騒ぎになってることを考えると、こっちも徹底調査してほしいと思うが、TV局のことだから、蜥蜴の尻尾切りで済ませるんだろう。

あるある大辞典で思い出すのはコエンザイムQ10などをはじめとするサプリメント・ブーム。あの手の情報はググるとアフィリエイトをはじめとして宣伝ばっかり出てくる。真偽に関する情報を探そうとすると、いくつかの検索キーワードや「-価格」といった検索式を使わないと出てこないので、一般のインターネットユーザーには目に触れにくいのだ。それだけSEOがハバを利かせている証拠でもある。

というわけで、コエンザイムQ10に関する疑いを述べたものをちょっと調べてみた。Dr.George A. BrayDr. Yorkのもとで、肥満の基礎的研究に従事してきた小内医師曰く。
HP関連情報:
「コエンザイムQ10隠れた逆効果」週刊朝日(朝日新聞社)2005年4月29日号138-141
コエンザイムQ10についての私の意見が述べられています。コエンザイムQ10は老化防止や疲労回復によいとされていますが、それを証明した臨床研究は今の時点ではありません。
八景水谷クリニックで見つけた記述がこれ。
コエンザイムQ10について入手した情報とその感想:
この記事は久留米大学第3内科の松岡助教授らの米国心臓学会(AHA)での発表内容を取材したものですが、検索した数種類の指標からすると「コQ」は無 意味であるという内容です。もちろん、この発表で決着ありというものではありません。しかしながら、この記事にはAHAのガイドライン(2003年)も紹 介されており、「医師は心血管疾患のリスクを軽減するために、閉経後ホルモン補充療法やガーリックと同様、ビタミンC、ビタミンE、「コQ」のサプリメントを勧めるべきではない(有効性が証明できず、有害な可能性もあるから)」と明確に書かれてあります。
この他、KAWAI clinic kyoto JAPANの河合先生のところでは、「Q10化粧品・コエンザイム Q10・抗酸化療法のすべて」という記述がある。今日の「あるある」の件も早々と言及されている。

「ないない大辞典」というウラ番組やったら絶対視聴率取れると思うけどな(笑) まあ、こーゆーのを信じて買いまくる人はきっと人を疑わないイイ人なんだと思う。ただ、一旦信じてしまった人達には、効果があることを証明するのではなく、悪魔の証明、つまり効果がないことを証明しなければならないのが厄介。これは今日観て来た痴漢冤罪の話「それでもボクはやっていない」と同じ。
どこまで関テレがゲロするか見物だが、関テレ自ら全てのヤラセを報告するワケないし、悪魔の証明をすることもない。さらに「世の中は説明できることばかりではない。科学を見ろ」とか言い出す人も出る悪寒。

[オマケ]
pya! 痴漢冤罪回避シミュレーション
Good Endingにできるかな?