ガンバレ、日本のベンチャー

頑張れ!と応援したくなるような日本の企業のニュース。e-trees Japanは、ハードウェア化されたWebサーバ-を製品化したベンチャーさんだ。
「もう負荷分散は必要ない」---1台で同時50万接続のWebサーバーが登場:ITpro:
イーツリーズ・ジャパンは,専用LSIを用いたハードウエア処理によって,高さ1.5Uのきょう体1台で50万接続まで可能なWebサーバー専用装置「freeocean」を,2006年7月中旬に出荷する。
苦労談がJANON(JApan Network Operators' Group=日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ)のセミナーにおける、「LSI Web Serverについて」というセッション・メモ及びプレゼンPDFとして公開されている。特にプレゼンPDFは技術者なら必見だ。

彼らのビジョンに書かれている、10年後の内容が微笑ましい。頑張って欲しいなあ。Googleはこれを買うかもなーと思ったりもする。消費電力面とか恐らく彼らこそ一番メリットを享受できるはずだからね。

ところで、強烈なトラフィックが捌けても、最終的にはデータベース・トランザクションを処理できなければならない。この領域は5年くらい前からOn Memory Databaseのような高速化手法が出ていたが、更新が苦手だったのと容量の問題で、キャッシュ機能付きの商用データベースの代わりに使うところまで至らなかった。僕もその昔、とある大手サイトで採用を検討してもらったが、前述の理由で却下された経験がある。しかし今は事情が変わってきたようだ。
SQL互換性向上で浮上するオンメモリーDB:ITpro:
オンメモリー・データベースがシステムの中核データベースとして浮上してきた。データ更新処理が可能な製品が増えてきたからだ。リレーショナル・データベースとの互換性が高まったことも大きい。ハードによる性能解決の代替案としての導入が増えそうだ。
Web 2.0と言えば、LAMP(Linux,Apache,MySQL,Perl/PHP)。少なくとも顧客接点部分では、ここにOracle, IIS, SQLServerが食い込むというより、ハードウェア化されたものがメジャーになる気がする。性能も信頼性も可用性も高く、ROI (Return On Investment)も良いだろう。もちろん、ERPやBI(Business Intelligence)のような領域のインフラは別だろうけど。

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