Microsoft to change Vista after Google complaint | Technology, Media & Telecom | Reuters:なんでも、変更前はMicrosoftのIndex Serviceを簡単にははずせないようになっていて、Google Desktop Searchをインストールすれば結果として2つのIndexingサービスが動き、パフォーマンスを劣化させるようだ。故にユーザーはGoogle Desktop Searchをアンインストールせざるを得なくなるわけ。
CHICAGO, June 19 (Reuters) - Microsoft Corp. (MSFT.O: Quote, Profile, Research) has agreed to modify its Windows Vista operating system in response to a complaint that its computer search function put Google Inc. (GOOG.O: Quote, Profile, Research) and other potential rivals at a disadvantage, the Justice Department and Microsoft said on Tuesday
Microsoft Will Alter Vista Operating System - New York Times:パッチは年末に出るらしく、Vista Service Pack 1に含まれる。つまり現在はまだ上記の状態ってことのようだ。Status reportは、これ(pdf, 27 pages)ね。
Google maintained that its desktop search program, available as a free download, was slowed by an equivalent feature that is built into Vista. When the Google and Microsoft search programs run simultaneously, their indexing programs slow the operating system considerably, Google contends. As a result, Google has said that Vista violated Microsoft’s 2002 antitrust settlement, which prohibits Microsoft from designing operating systems that limit the choices of consumers.
そして、今回の訴えで、もうひとつのダークな話が発覚している。それは、司法省におけるアンチトラスト関係のトップ弁護士である、トーマスO.バーネット氏。彼は、最初Googleの訴えを強引に拒絶。しかし、Googleは訴えの概要に関するホワイトペーパーを事前に連邦と州の検察官に送っていたために、バーネット氏の書簡に対して州検事が激怒。司法省抜きでマイクロソフトを訴えると言った後、司法省が態度を反転させたようだ。
当局によれば、州検事らが怒った理由は、バーネットという人物は司法省に入る前はマイクロソフトの法律ファームのCovington & Burlingの副社長で、アンチトラスト案件の中心的な役割を果たしていたためだ。バーネットは司法省に入った初年度、数ヶ月はおとなしくしていたが、その後最初に関わったのはやっぱりマイクロソフト案件だったとのこと。
うーむ、Ray Ozzieが加入して、LiveなんとかとかSilverlightだとか言って変化を印象付けていたけど、本質は変わってなかったのかねえ。それだけ危機感を持っている証拠でもあるが、今回は残念ながらNetscapeの時のようには行かない。それともうひとつ、Netscapeの時と違うのはWeb 2.0時代だってことだ。ネットを敵に回すことの怖さは知っていように...。今回のことは戦略であったとしても、明らかに誤り。百害あって一理なしだと思う。