The YouOS Blog » Blog Archive » YouShell now has a file system (YouFS alpha):そんな中、Slateが"Where's My Google PC?"とYouOSを取り上げたので(取り上げる時期がかなり遅い気がするが)、今日はかなり混んでいた模様。
We’re beginning to roll out “YouFS”, a file system for your files wherever they might be.
Where's My Google PC? - It's coming. It'll be great. You'll hate it. By Paul Boutin:起動が遅いとか、まあいろいろあるけど、YouOS自体がまだAlphaなので誰もそのことは文句を言わない。Shell, Chatなどの定番アプリケーション以外に、RSSを表示する機構があり、YouTubeやFlickrなどのエントリを表示させたりもできる。追加されたFile Systemを少し試してみた。日本語名のファイルをアップロードしたが、File ExplorerやShellでも一応ちゃんと表示されているし、クリックすると中身を見ることができた。
It makes sense for Google to develop a Web-based PC. To be clear, a Google PC needn't involve a new gadget like the 'thin client' gear of the 1990s. Every computer in the world is capable of running a Web browser. We might not realize it, but we all already have Google PCs.
Slateの記事だが、YouOSを題材にして、Google OSがブチあたるであろう壁について言及している。別に新しいことを言っているわけではなくて「ネットの向こうに自分のデータを預けられるか?」という、前から繰り返されている問い。その意味では少しがっかり。この問いのことは他のブログやこのブログでも何度か取り上げているくらいだしねえ。
ところで、確かに「人々は大事なデータは預けない」という話が多勢を占めそうだが、例えば「データ」を「お金」に代えて考えてみる。箪笥貯金をするのは勝手だが、ある規模のお金は銀行に預けてるでしょう、こんな低金利の時代でも。
で、それは何故?
- 安全に管理をしてくれる
- 必要なときは、通帳かカードがあれば全国どこでも預けたり引き出せる
- (少ないが)利息(利点)がつく
- 発電所を備えた設備で、完全な暗号化を施した状態で保管してくれる。データのバックアップもちゃんとしてくれている。
- 必要なときは、ブラウザがあれば全国どこでも(データを)預けたり引き出したり消したりできる
- Google Checkoutを使ったお買い物で3%割引が適用される(例えばの話)
- さらに会社は「Do not evil」を理念に掲げている。米国SOX法(Sarbanes-Oxley Act)もクリアしている(財務諸表の数字に影響する制御対象において、ビジネス継続性対策、セキュリティ対策、運用管理や変更管理が、外部監査結果では一定レベル以上で行われているということ)
「大事なデータはCDやDVDに焼いたりして耐火金庫に保管する!」
それもまあいいだろう。でも20年後、そのフォーマットはサポートされているだろうか?
「信用できるのは紙だけだ!」
うーん、そうかも。でも燃えてしまえば終わり。
「アメリカには預けたくない!」
ふむふむ。しかし日本にも悪い奴は居る。
こう考えてゆくと、ネットの向こう側に預けるかどうかが問題なのではなくて、「信頼を置ける手段(および企業)かどうか」が問題なのではないかという話になってくる。さらに僕は内部統制やCSRの話って微妙にこのあたりに絡んでくるなーと常々思っている(なので、ちょくちょく取り上げているのですが)。
うっ、YouOSからかなり離れてしまったな....。ところであなたは「大事なデータだからこそGoogleに預ける」って気になるだろうか?
僕は....うーむ、大事なデータなんて実は無いような気がする(汗)
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