ナマ北尾氏

新宿でSBIHDのCEO北尾吉孝氏に遭遇。出席していたとあるイベントで、突然ゲストとして目の前に登場となったのでびっくりした。例によってオーラは出てた気がする。

SBIってSoftBank Investmentの略と思ってたら、今は資本関係はなくて、Strategic Business Innovatorの意味で使っているらしい。とにかく、SBI大学院大学を設立したりしててちょっと気になる存在。今日の登場と関係あるのだけれど、ここのプレゼン資料なんかも結構面白い。

FF3 Download Day 2008

まあ、お祭りみたいなもんなんで紹介。世界各国の登録状況が見られるんだけど、意外にも韓国がfirefox支持が少ないって初めて知ったわ。今のところ、日本は米国に次いで2番。

Download Day 2008

*5/30 追記*
ポーランドとブラジルに抜かれて4位。ドイツにも抜かれそうだ。いや、別にいいんですけどね。

スシエコノミー

The Sushi Economy: Globalization and the Making of a Modern Delicacyの邦訳版。4年前にSCMの話になった時、某氏に「んー、○○さん、マグロが店頭に並ぶまでを知ってます?」から始まって完全に力不足を思い知らされ、「この人の前で二度とSCMと口にするまい」と誓った日のことが脳裏に蘇ってきた。

シンプルな寿司の裏側に世界が見える。例えばマネー・ローンダリング(資金洗浄)は知っていても、マグロローンダリングは知らないっしょ? マグロ洗浄 = ブラシでゴシゴシ丁寧に洗うこと。いや、違う違う(笑) 

このブログを読む人なら、次のフレーズで読みたくなるかもね。
マグロの消費の風景が地球全体に広がる中で、バザール型の信用と工場生産型の信用のどちらかを関係者は選ばなくてはならないだろう。
煽ってるけどマジでお薦め。店では勝間和代サイン会やってたけどそれも無視して一点買い(笑) 訳もこなれていて出張の新幹線で一気読みしました。インターネット上でググってみたけど、あんまり書評がないのは何故なんだろう? ちょっと不思議。

スシエコノミー
サーシャ・アイゼンバーグ
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 4690


余談。そういえば、先日、マグロよりカツオ、近海物食べ自給率アップを…水産白書というニュースがあったが、水産白書そのものを読めばわかるように、そんなことがテーマとして書かれているわけではない(カツオは大好きだけど)、というか、クロマグロ養殖の状況はもちろん、原油価格高騰が及ぼす影響や、ローンダリングの元になる違法漁業の実態とかもっと面白い且つ本質的な内容が書かれている。

どーせなら水産白書へのリンク貼れよ、と思ったが、考えたら紙媒体原稿そのままだし仕方ないか。

Google Site

先週、Google Site一般ユーザー向けに公開されているのでほんのちょっとだけ遊んでみた。

未だGoogle LABS入りのGoogle Page Creatorのようでもあるが、Google Siteの方がずっと有用そう。"Insert”メニューから、PicasaアルバムとかYoutubeビデオも埋め込めるし、"More..." を選ぶと、Google Gadgetを挿入することができる。

まあ、一言で言うとWebページ作成というより、Wiki。いくつかのテンプレートも揃っていて、プロジェクトなどの情報共有が主眼である場合はそれ用のサイトをあっという間に立ち上げることができるので、とても魅力的だ。例えばこんなの。別の言い方をするならば、MOSS (Microsoft Office Sharepoint Service) Killer。ActiveDirectoryを用いた複雑な権限設定や例によってコテコテの機能が不要な場合はMOSSよりはるかに簡単に設定できてしかも無料。今のところサイトあたりの最大サイズは100MBだが、Google Appsを使っていると全体で10GBまで使える。



以下、公式紹介ビデオ。

The first metro line in Hanoi

個人的に興味があったのでポスト。へぇ、Hanoi Daewoo Hotelの前も通るのかー。あのバイク軍団はあれはあれで残るんだろうなあ。



SYSTRA General Consultant for the First Metro Line in Hanoi:
The line will be 12.5 km long and will run from the Nhon terminus, which houses the depot and maintenance facility, to Hanoi Central station. The line runs on elevated section for most of its route and then goes underground close to the city centre until it reaches the station, a distance of 2.9 km. There are plans for 15 stations. As General Consultant, SYSTRA’s role will be to provide all the design studies, prepare the request for tenders to be held in 2008, assess the bids, oversee construction and the manufacture of rolling stock and provide assistance with the commissioning, launch and operation of the service.

三船祭

京都嵐山車折神社の三船祭へ。平安時代のみやびな船遊び、といっても昭和3年から始まったんだけどね。最前列に陣取って後ろの観客のヒンシュク買う団塊カメラ爺軍団とか、祭事のど真ん中に貸しボートで突っ込む外人婆とか、まあいろいろありました。

データポータビリティ

5月15日にFacebookがGoogleのFriend Connectを遮断すると言ったことから、正月のScobleの騒ぎ以来、再びデータポータビリティ問題。個人のデータの格納先たらん(OpenIDの発行側になるという意味でもある)とするFacebook, MySpaceなどソーシャルを看板にしているサイトだけでなく、見識や影響力を高めたいアルファな人々も参加して議論が進行中だ。経緯はTechCrunch Japaneseの記事読んでね、ということで、気になることを少し。

主題は日本的「個人情報」じゃなくて「個人のデータ」。dataportability.orgの記述では「個人が自身のデータに関して、誰がどのように使うかを決定することを通じて制御することができる」とは書かれているが、データそのものの定義はない、というか、それを定義するのも一緒にやっていこうぜ、というところだろう。 米国は個人情報保護法のような公・民横串の包括的保護法がなかったから、こういう流れはある程度理解できる。ただ、最近はデータ不正アクセスや紛失時に本人へ通知するというData Breach Notification Lawsが26州で採用されていると聞いたので、それはどう反映するのかな? さらに、この判決文から騒ぎになったguardian.co.ukの例のニュースももしかして関係するか、とか。

で、前述の気になってること。
  • データの定義:
    Aさんのエンティティに登録されている友達Bさんの名前とかメールアドレスなどはAさんのものか?IDはそうでも、メールアドレスとかは違う気がするな。FaceBookなどはGmailなど他のサービスのアドレス帳取り込みで勝手に友人のアドレスも取り込んでしまうのが当たり前みたいになってるけど、これはいいんだろうか?
  • 格納と所有権:
    ソーシャルサイトXに格納されている個人のデータは誰のものか?これは登録した個人のものだという認識が主流と思うが、運用面ではどこまで許すのか? mixiで似たような騒ぎがあったような???(mixiは使ってないのでよくわからん)
  • 取り扱い面:
    データを公開した場合にそれが追跡できて、必要ならいつでもLinkを切断できる、とか、トレーサビリティみたいな話は既に出てるけど、意図しない状態(e.g.古い情報のまま)にならないためのルールとか。トランザクション処理ではないけど、acid (atomic(原子性),consistent(一貫性),isolated(分離性),Durable(持続性)みたいなことって考えられる? あと、有効期限のような公開時の付帯条件とか。
いずれにせよ、現場レベルでは個人情報保護法とdataportability.orgのような動きとどうツジツマ合わせるか難しそう。

新聞は基幹メディアだそうだ(笑)

またかー。元ネタは2007年全国メディア接触・評価調査。調査主体(資金提供)が(社)日本新聞協会と広告委員会、調査実施が時事通信社と国立世論調査所の出身者で構成される(社)中央調査社である。
新聞:「読んでいる」92.3%…基幹メディア改めて確認 - 毎日jp(毎日新聞):
日本新聞協会(会長・北村正任毎日新聞社長)は、「07年全国メディア接触・評価調査」の結果を発表した。回答者のうち、「新聞を読んでいる」と答えた人が92.3%に上り、協会は「日常生活に欠かせない基幹メディアであることが改めて確認された」と分析している。
日経リサーチにあった論文「調査の信頼性(鈴木督久氏)」によれば、日本の調査業界・学界には回収率信仰があるらしく、日本銀行や内閣府の世論調査の仕様説明書は「回収率70%以上」だそうだ。逆に欧米では回収率にこだわる(要求する)風潮はないとのこと。

論文で鈴木氏はこう述べる。
「よい調査」とは回収率の高い調査であり,回収率が低いほど悪質な調査である――という認識が日本で硬直している
今回は「有効回収数(率): 3,620(60.3%)」と明記してあり、調査方法は「訪問留め置き法」。この調査の主旨から考えて、新聞を読まない或いは興味のない人にとってはそもそも調査票を置いて行かれることを拒むのではないか。調査側も回収率にこだわる(条件となる)から、回収の見込みがないところには調査票を置いていかず、さっさと次候補をあたるだろう。僕ももし調査員が来ても主旨を聞いたら「お引取りを」って言うだろうな。

従って、100%-60.3%=の約40%だけでなく、調査し損ねた数も入れないと本当の実態はわからない。「訪問して調査票を置かせてもらって、さらに後日回収できた人」は新聞をほぼ読んでいる人だろうから、「92.3%が新聞読んでて基幹メディア」と言われてもねえ。かなり恣意的というか詐欺ですか、と。

ところで、参考にした日経リサーチの講演・論文情報はなかなか面白い。このテーマに興味のある人は是非アクセスしてみるとよい。

山の辺の道

しばらく長距離を歩いていないので気持ち悪いなと思っていたところ、ちょっとまとまった時間ができたので、記録に残る最古の道と言われる「山の辺の道」へ。

何故古代の道が残っているのかだが、奈良盆地はその昔は湖だったとかで、干上がった後、7世紀に上ツ道・中ツ道・下ツ道などが官製道路として整備された結果、山の辺の道は東端を山々の裾を縫うような状態のままで残ったという説があるようだ。

天理をスタートしたのが14時半と遅かったので、15kmくらい歩いて大神神社のある三輪まで辿り着いたところで日没終了。あと5kmくらいだったんだけど、それはまたの機会にでも。

SunとAmazonの関係

MicrosoftのYahoo買収断念のニュースの一方で、Sunがこそっと(?)注目すべき発表をしている。StartUpsにとって一番人気なのはAmazon EC2とS3のようだが、今回、SunがAmazon EC2上のMySQLに対し、24時間365日サポートをすること、Solarisを選択肢に入れてくれたことはかなり喜ばしい。
OpenSolaris on Amazon EC2
Sun and Amazon Web Services are opening a private beta program starting on May 5, 2008. Approved beta users get access to OpenSolaris on Amazon EC2.

In addition, Sun is now offering 24x7 technical support for its MySQL database running on EC2 and Linux.
それはそうと、Amazon FWS(Fulfillment Web Services)も、米英独だけだったのが、いつの間にか日本でもサービスを開始していて展開の早さにちょっとびっくり。