当選したら一般市民には見向きもしないのだろうが、選挙期間だけは「我慢我慢」と思って彼らは連呼す る。無論、聞かされる方も我慢の日々。滑稽極まりない風景だ。これ、8:00~20:00は法律の規制外なんだよねー。引用してみるとこうだ。
公職選挙法 第十四章~第十六章:中にはこんな候補者達もいるが超少数派だ。
(連呼行為等の禁止)
第二百一条の十三 政党その他の政治活動を行う団体は、各選挙につき、その選挙の期日の公示又は告示の日からその選挙の当日までの間に限り、政治活動のため、次の各号に掲げる行為をすることができない。ただし、第一号の連呼行為については、この章の規定による政談演説会の会場及び街頭政談演説の場所においてする場合並びに午前八時から午後八時までの間に限り、この章の規定により政策の普及宣伝及び演説の告知のために使用される自動車の上においてする場合並びに第三号の文書図画の頒布については、この章の規定による政談演説会の会場においてする場合は、この限りでない。
選挙カーでの遊説は人の迷惑も顧みない騒音行為だから、反感こそ沸いても良い感情など生まれるべくもない。喉元過ぎれば、の国民性もあるから、次の選挙の時にはまた同じことボヤいてるんだろうなと思いつつ、効果の面からは誰が考えても「?」であることがわかるはずのことを何故繰り返すのかと思ってちょっと調べてみた。
選挙カーの理論みたいなのがあると面白かったのだが、そういう都合のいい理論はなくて(笑)、
Mere Exposure Theory(Exposure Theory)(単純接触理論)だろうということを書いている方がいた。数多く接触した相手には好意を抱くという社会心理学の理論だ。写真を被験者に見せる実験結果を通して1968年にこれを唱えたRobert B. Zajonc教授の名から「ザイアンスの単純接触効果」と呼ばれているが、なぜかこれが「サイオン効果」に化けて、アフィリエイトサイトで「あなたもザイオン効果で大儲け」みたいな使われ方をしている。実際は人間の心理はそんな単純じゃなくて、ザイアンスの単純接触効果だけならストーカー行為はとっても効果的!という話になってしまうぞ。
で、こういう話になると、選挙運動におけるインターネット解禁みたいな話になるのだけど、これはこれでスパムが増えそうな気がする。候補者は必死だし、罪悪感もなく個人宛に1日1000通くらいメールを送りつけても不思議ではない。候補者ブログは、なりすまし・炎上やDOS攻撃とか収拾つかなくなる恐れもある。そういえば、今月はじめに「MySpaceが大統領予備選挙を開催」なんてニュースがTechCrunchで報じられたけど、こういうインターネットを使った予測市場っぽい選挙みたいなのは、実際の選挙でアナウンスメント効果が作用しないのだろうか。そういうものも折り込まれるから予測市場なのかな?
そんなこんなで心理学関係をいろいろ調べてたら面白そうな本があった。最初は値段がヒトケタ違うんちゃうか?と驚いたが、学術本なのでこんなもんか。「ヤバい経済学」にハマっている某氏にもリコメンしとこっと。
スミス バーバラ・L. フレデリックソン ノーレン ホーセクマ ジェフリ ロフタス Edward E. Smith Barbara L. Fredrickson Susan Nolen‐Hoeksema Geoffrey R. Loftus 内田 一成
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ぜひ読んで頂きたい一冊臨床心理士試験合格しました。
留学してとっても役に立ちました