噂どおり出ました。ただし「GBuy」ではなくて「Google Checkout」。PayPalキラーと言われていたが、Adwordsないし広告主に特化したもので、購買以外でも使える汎用Paymentシステムではない。ただし、Google Checkoutに対応したECサイト(ここで申し込む)での購入代金支払いには使える。対応しているサイトは
というGIFが表示されていて、これをクリックするとGoogle Checkoutに誘導される。既に対応しているECサイトもあるようだが、日本のECサイトはない。Google Checkoutを使うにあたり、ユーザーは事前にクレジットカードを登録するようになっているのだが、VisaやMastercardといった欧米系のカード会社のみで、JCBはPayPal同様まだ対応していない。
これに先立ち、6月15日にGoogleのEric Schmidtが、「これは一般消費者向けではありません」と述べている。確かに広告主の満足度にフォーカスする、或いはMicrosoftのadCenterやYahooのOvertureなど他の広告と差別化する(というかさらに差を広げる)、という意味では効果は高いし、Googleらしいなというのが第一印象。
「Do not evil(邪悪なことはしない)」理念の効果はここでも威力を発揮する。顧客情報流出なんて珍しくなくなったが、クレジットカード番号を登録する先として「Googleならば普通のサイトよりよほど安心・安全」と思わせるブランド力は一番ではないだろうか。なにせ、邪悪とみなされないことがGoogleにとっては生命線なのだ。但し、日本ではそういう風に見ている人はまだ少数派だと思うけどね。
以下、宣伝のGoogle Video。ECサイトを開発・運営している方はこれから対応作業で忙しくなるだろうな。
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