データウェアハウスのデータ・クレンジングの仕事の応募に来たGuy Goma氏(プログラマー)は、たまたま名前が同じ「Guy」だったことからGuy Kewney氏と受付で取り違えられ、BBCから、Appleコンピュータがビートルズのレコード会社であるApple Corpsに「Apple」商標使用の訴訟で勝った件について、インターネット専門家として生放送インタビューで答える羽目になった。
でも彼はなんとか切り抜けたようだ。少しよどみながらも「Exactly, 」なんて一丁前にインタビューに答えている様が見れば見るほど、おかしいというか気の毒というか...。「テクノロジー系Webサイトの編集者」と紹介された瞬間のGuyの表情変化を連続写真にしてみた。一瞬、イタズラがバレた子供みたいな表情をするが、すぐに気を取り直して、「Good morning!」なんて挨拶している(笑)
YouTubeのVideoで是非実物を確認してほしい。Guyはフランス語圏のコンゴから4年前ロンドンへ移った。だから4年しか英語経験がないのだ。受付でサインしているちょうどその時、誰かが「私について来てください」と言い、歩くよりジョギングしなければならないくらい急がされて、ある部屋に通され、メイクをされた。それもこれも就職面接の一部だと思ったらしい。で、気がついたらオンエア中だったらしい(笑) だから、インタビューにはなんとか無難に答えてやり過ごそうとしたようだ。全ては速すぎる展開だったと彼は後で述べている。
BBCは放送事故ということで謝罪したが、「The wrong kind of snow(間違った種類の雪)」というBritishの鉄道事故で用いられる、独特の婉曲な言い回しを使ったようだ。1980年代に、非常に洗練されたノルウェー製の除雪装置を導入したが、多くの鉄道便がキャンセルとなり、アナウンサーがそう言ったのが始まりらしい。「間違ってインタビューされた人」をそういうように言うあたり、転んでもタダでは起きんという感じですな。
それに、この事故のおかげでBBC的にはかなり、オイシイ思いをしたのではないかな? 最初はタクシードライバーだというニュースだったので、余計にネタとして広がった模様。インターネットでも、YouTubeへのVideo uploadやBlog Postなどでかなり盛り上がっているし、何より、Guyが就職できたのかどうかみんながネットの向こうで待っていて、BBCは注目度大アップだからねえ。
The interview went pretty well. So, have I got the job? - Britain - Times Online:情報的にはニュースそのものより、次のブログ記事のほうが面白い。
A COMPUTER programmer whose BBC job application led to him mistakenly broadcasting live to a worldwide audience was last night still waiting to hear whether he’d got the job.
取り違えられた、インターネット専門家のGuy氏はこっち。申し訳ないが、今となってはこの人はもうどうでもいい感じ。Guy Gomaちゃん(笑)はこの後、どうなるのか楽しみだ! 生本番のプレッシャーの元、インタビューを「それらしく?」やり通した根性を称えて、記事タイトルは"Cool under pressure"としますた。
[BBC][The wrong kind of snow]