MSN産経のこと

10月1日から産経WebがMSN産経となって3日になる。ガ島通信の「進むMSN産経、明らかに出遅れた毎日jp」など全体として好意的な取り扱いだったが、池田信夫氏の新聞社サイトの囲い込み競争にあるように、いくつか批判的な記事も出てきたように思う。

まず、池田氏が言うようにGoogleニュースからのリンクを拒絶しているのはどうにもいただけない。産経デジタルのニュースリリースでは今回の目玉は、
  1. ユーザー本位のサイト(「トピックス」の新設、記事掲載期間原則6ヶ月、掲載写真サイズ拡大)
  2. 多彩なニュースを提供
  3. 紙とWebの差別撤廃に伴うニュースの速報性、厚み向上
  4. テクノロジーとの融合
とあるんだが、1と4が引っかかる。

ユーザー本位のサイトなら、今までのGoogleニュース誘導みたいに他社と見出しを比較できることの方がずっとありがたいし、保守的なスタンスという特徴を持つ産経自身にとっても、朝日や毎日と読み比べてもらえる利点があるはず。そんな金にもならない支持より、MSN Japanからの収入が目当てなのか。

4については、「いいの、Microsoftと連携しちゃって?」ってこと。Microsoftに不利な記事はスルーってことでしょ。これから起こるであろう、いろいろなネット上の事象を大きな利害関係者のフィルタを通してしか書けないのは記者さんにとってどうなんだろうか。まあ政治・経済・スポーツ・芸能などのネタを書く分には関係のないことなので、一般の人にとっては影響は軽微と判断したのだろう。

あと「Windows Live Messenger機能が組み込み」「Windows Vistaガジェット」「Windows Live ガジェット」っていうのも...。そのうち、「当コンテンツはSilverlightを導入しないと正しく表示されません」とでもやるつもりか?

個人的には理解に苦しむ部分が多いのだけど、ANY(朝日、日経、読売)連合の件を含めて、しばらく様子見。