ポスト・ゲイツ時代の悩み

Flickrに対し、新しいPhoto SharingサイトのZooomerから、商用APIをアクセス してよいかと問い合わせがあり、FlickrはメールでNoと答えた。「直接的な競合である、Zooomerのために、何故CPUを使ったりネットワーク帯域幅を消費しなけりゃならないんだ? 」と。

しかし後で、FlickrのStewart Butterfieldは、チームで議論を重ね、「Fliickrは競合へのアクセスを許可するべきだ。そして、相手側も同じようにフルアクセスをさせるべき」と条件付Yesに変化している。
TechCrunch » Blog Archive » Why is Flickr afraid of Zooomr?:
Flickr founder Stewart Butterfield posted to a Flickr forum on Wednesday saying that when it comes to direct competitors like Zooomr, “why should we burn bandwidth and CPU cycles sending stuff directly to their servers?
Mash-Upsだなんて言っても、本家(Layer 1)よりも、Mash-Upして作ったサイトの方が人気が出たりということは大いにあり得る。APIを公開しないと広がらない。しかしそのAPIは競合を有利にしてしまう危険性がある。黎明期の今はいいとして、Web2.0 eco-systemがego-systemにならないと言えるだろうか? 例えば、サービスをユーザーの信頼に応えるべく安定的に稼動させるには、それなりの投資が必要になる。3-9(99.9%)や5-9(99.999%)の可用性を継続的に達成するのは結構大変です。それが他社のために使われることを我慢できるかってことです。
Day one of the post-Gates era seems like a good time to consider such questions.
とある通り、ポスト・ゲイツ時代こその悩みなんだろうが、Web2.0の気持ち悪さというのは、定義が曖昧とか、VCの道具化しているとかそーゆーことではなくて「みんなそんなにイイ人ばかりなのか?」ってことなんだろうな。